友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

上野千鶴子さんに保守と言われてビックリ仰天

2016年07月04日 18時12分28秒 | Weblog

 「物事を流動的に考えられない人のことを保守と言うのです」と上野千鶴子さんは断言する。私は自分を保守的と思ったことがなかったが、思ったことがないこと事態が保守的なのだと分かった。上野千鶴子さんの市民講座にはたくさんの人が来てくださった。私が年賀状を出している旧友も駆けつけてくれたけれど、初め、声をかけられても分からないほど久しぶりだった。

 『女性活躍を阻むもの』というテーマだったが、話はかなり多岐に亘った。今日の社会を例えると、「ドロ舟の上で博打を打っている」ようなものと言う。年金の資金を投資に使っていることを指している。「こんな社会に誰がした」と言うなら、それは政治の責任で、その政治を支えてきたのは皆さん自身と指摘する。戦争に女性は責任はなかった。なぜなら投票権がなかったから。でも、政治に参加してきた311には責任があると。

 企業は女性の労働力が絶対に欲しい。そこで男女雇用均等法と労働者派遣法がセットで出された。女性活躍は労働力と購買力の原点であるが、正規労働者と非正規労働者とに分断され、このため女性の貧困率も高くなっている。こう分析するが、女性が活躍している企業は大きく伸びているとも指摘し、企業に女性の正規雇用を求める。

 上野千鶴子さんも大人になられたというか、大人しくなられた。男性が家事や育児に時間を費やすことが男女共同参画社会になるのか、男が女になることで解決するのかと私が疑問を呈すると、「それは解決になります」と断言された。「女が男のように働くことではない」と以前、言われていたが、どうやら男も女も同じように働くことで新しい社会の仕組みを作り出せということのようだった。

 「これからは男がひとり働けば一家が生活できる社会ではない。みんなが働いて、小銭をかき集めて暮らすこと」と。それはそうだけど、働くことや家庭の意味は?男と女のあり様は?と思ってしまう。そしてまた、そんなことにこだわるから保守的なのかと再び堂々巡りを繰り返してしまった。

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