「普通救命講習会への参加者が足りないので出て欲しい」と言われて参加した。初めに、救急車が到着するまでに平均で8分ほど時間がかかること、到着するまでに心臓マッサージを行い、AEDを使った救命措置を行うことで多くの命が助かることを学ぶ。次に、周りの人に助けを呼び、より多くの人に来てもらうとともに、倒れている人が呼吸をしているかを確認し、呼吸していなければすぐに心臓マッサージを行う。
自分ひとりで抱え込まずに、近くの人を呼び119番に連絡してくれるように頼むこと、AEDがあれば持ってきてもらうこと。昔は、触らない・動かさないと教えられたが、現在は「まず呼吸をしているかを観察してください」と言う。心臓が止まって4分ほどで、脳の細胞も死んでしまうから、とにかく心臓を圧迫して欲しいと。1分間に100回から120回、強く速く絶え間なく押すようにと指示される。
実際にやってみると、すごく力が要るから、30回押したら2秒休み続けてまた30回押す、これを交代してもいいから続けることが大切と言う。30回押して少し休む時に人工呼吸をする練習もしたが、実際には唇と唇を重ねるので躊躇してしまうことがあるそうだ。そういう時はマッサージだけでもよいと言う。そして、AEDが届いたなら電源のスイッチを入れれば音声が指示するので、慌てずにその通りに行えばよいと説明。
AEDについてはむしろ落ち着いて行えるような気がした。ただ、電気を流すので感電しないように注意が必要と言う。一連の動作を何度か繰り返し、いざという時の心構えは習得したように思う。防災訓練でも、避難訓練でも、やっている時はこんなことで本当に役に立つのかと思うが、やったことがなければ何も出来ないから、やっておいた方がよい。防災でも、避難でも、そういう事態が生まれない方がいいけれど、どこで何が起きるか分からないのだから、今日のような講習会は大事なことだ。