友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

失敗は誰にでも起きる

2016年07月25日 18時57分28秒 | Weblog

 大和塾の最後の市民講座である姜尚中さんによる『成熟社会の在り方』のチラシとポスターが出来上がり、今日は封筒に宛名ラベルを貼り、チラシを入れる作業を8人の塾生で行った。市役所の市民団体用の部屋を借り、ワイワイと無駄口をたたきながら作業を楽しんだ。約束した場所にチラシが無くて焦ったし、あっても三つ折りにしてなくて、慌てて市の職員に折ってもらったりして、それでも何とか正午には仕事を終えることが出来た。

 金にならない作業をしていると、その働きぶりに人柄が出る。塾生の皆さんはさすがに歳を重ねてきているから、決して他人を非難したりしないし、作業のミスがあっても笑って他の人が穴埋めをしてくれる。若い時なら、「何やっているのだ!」と怒ったかも知れないことでも、見ないふりをしてくれるか、見ても見ないことにしてくれる。大人の思いやりがあるのはきっと、自らも失敗を重ねてきたからだろう。

 失敗は誰にでも起きる。失敗に気付いているなら叱る必要はないが、自覚がないなら注意してあげることは上司の務めだ。どんな風に注意するかで、上司の人柄が現れる。学校の先生たちの中にも登校できなくなってしまう人が増えていると聞く。子ども相手にどうして?と思うけれど、子どもが相手だからこそ「教えられない」悩みがあるようだ。それに教師は国一城の主の意識があって、みんなで助け合うことが少ないから、相談できずに落ち込んでしまうのだ。

 やたらと威張る先生にも困ったものだが、そういう先生は教える技術がヘタだ。威厳にしがみつくのは自信がないことの表れである。中学に入ってすぐ学校へ行けなくなった子がいる。明るく茶目っ気があったからまさか登校できなくなるとは誰も思わなかった。何があったのか分からないが突如学校へ行けなくなった。高校受験を前にして、その子が自ら「学校へ行きたい」と言い出した。

 全く人前に出なかったが、「夏祭りも手伝う」と言ってくれた。姜尚中さんの本をプレゼントするとすぐ読んでしまい、「『遠回りしてもいいんだ』とあったので安心した」と言った。そうさ、人生はやり直せばいい、失敗は取り戻せばいい。他人のせいにしたり、他人を傷つけたりしない、そのことに気付けばそれでいい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする