ラインを使って女3人が話しながら料理をしている。カミさんと結婚した孫娘と小5の孫娘だ。全く偶然にも3家とも今晩はカレーだそうだ。小5の孫娘は両親の分まで作っている。コロナ禍のおかげで料理が出来るようになったのかは分からないが、ひとりで何でもできるようになったのは長女夫婦の「しつけ」なのかも知れない。
コロナ禍で世の中がギスギスしているように感じていたが、3家族がラインで料理をしながら会話しているのはどこか微笑ましい。世界は大いに進歩した。アフリカの貧しい国でも皆ケイタイを持っているようであるし、さらにスマホで会話しているから、ケイタイやパソコンで文字を打つより手軽なのかも知れない。
誰でも情報が手に入る。誰でも情報を発信できる。こんなに自由で公平なことは無い。けれど、発信の匿名性は思わぬ事態も招いている。誹謗中傷で自殺者まで生んだ。情報発信のルールとか違反者には刑罰をとか、政治が動き出しそうだ。どうなるのか心配である。私は政治による規制には賛成しない。
規則とか規制などしなくても、人間は自然に互いが納得するようになる。放っておいても、無秩序のようでも、いつか落ち着くところに落ち着くと私は思っている。人間の社会に完璧は無い。一夫一婦制を「美」としたのはキリスト教だが、男女の愛はそんな形に押し込まられない。矛盾を孕みながら、「うまくやる」のが人の生き方なのだろう。
おや、次女とその娘も加わって、4家族での会話になっている。