友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

精一杯生きることと親の責任

2020年09月06日 17時15分38秒 | Weblog

 台風10号は伊勢湾台風のようなコースになるかも知れないと言われていたが、超大型台風となって九州に向かっているようだ。昨夜から急に風が吹いたり、大雨が降ったりしている。エアコンは要らないが、時々の突風で、部屋の中のカレンダーが吹き飛ばされてしまう。

 日曜日なのに子どもたちの声が聞こえないと思っていたら、夕方になって、中庭で遊ぶ声がするようになった。遊びを仕切る子もいれば、金切り声で走り回る子もいる。伊勢湾台風の時は、押し寄せてきた波にのまれて亡くなった子もいた。生まれた者はいつか死ぬが、いつかは誰も分からない。

 だから「精一杯生きなさい」と言われる。生きている者はみな、一生懸命なのに、不本意な死を迎えることになるのはどうしてなのだろう。親しか頼ることが出来ないのに、親が子どもの面倒を放棄してしまうのは、余りにも残酷で悲しい。自分で生きられるようになるまでは、親には子どもを育てる責任がある。

 私の好きな諏訪哲史さんが、金曜日の中日新聞にエッセイを書いていた。「若い皆さん、液晶の画面の中に生はありません。生はその四角い枠の外に、旅の空の下にあるのですよ」と。佐藤優さんの『15の夏』を読み、旅することは何かを与えてくれると思っていたから、相次ぐものだと思った。諏訪さんも「大学時代に6カ月弱も極貧の海外放浪をした」とある。

 佐藤さんの親も、諏訪さんの親も、子どもを信頼していたのだろう。「お前の人生を親が代わりに生きることは出来ない。お前が望むように生きればいい。親として最大限の援助はする」。私も親としてそうしてきたつもりだが、子どもたちは不満だっただろうか。

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