朝から北西の風が強く吹いている。陽差しは強く、風が無ければ暑いくらいだ。今朝はマンションの草取りだった。自治会の役員は、「自由参加ですから」と強調していたが、マンションの活動は全て自由参加が原則である。出られる人は出ても、出られない人を非難しない。
中庭の築山は有志の人が剪定してくれているし、南の庭も以前から手入れをしてくれている。けれど、桜の樹が何本もあり、落ち葉も多くなりつつあるから、その掃除が大変だった。桜の樹の周りは、以前は芝生だったけれど、今は好きな人たちが花壇にして花を楽しんでいる。花壇ではないところに、いつの間にかたくさんの雑草が生育するようになった。
私はそれもいいと思うのだが、「みっともない」と思う人の方が多く、「全部刈ってしまって」と長老のおばさんが言う。オシロイバナもランタナも名の知らない草花も、きっと誰かが植えたものだろうが、全部刈り取られてしまった。刈られた草を集めて燃えるゴミの袋に詰め、集積場に運ぶが、結構汗をかいた。
みんなで自分たちの住空間を守る。草取りもそのための行事の1つだ。今年は夏祭りも運動会も中止となり、住民同士が顔を合わせる機会が無くなった。集会所で文化祭をやってもいいと思うのだが、これも「密」になると受け入れないだろう。コロナ禍は自治活動にも大きく影響している。
「正しい」だけではやり切れない気がするが、だからと言って何か有効な活動は生まれてこない。「正しい」と思い込んでいる人は、絶対に譲らないし、信念が強いと他人にも押し付けてしまう。予定時間の10分前だったので、長老のおばさんに「そろそろ終わる時間ですよ」と言ってみたが、時計を見て「まだ10分ある」と却下されてしまった。