朝から突風と大雨が続いた。時々、遠くで雷も鳴った。台風10号の直撃は無かったのに、天候不順が長く続いた。夕方になり、幾分穏やかな空模様になってきた。コロナ禍で読書三昧が続いている。
私は朝日新聞の広告にあった「はがき名文コンクール」に応募してみようと思った。大賞100万円は無理でも、記念品くらい頂ければ気が晴れる。こんなに何も無い日々が続くと、気持ちはどんどん落ち込んでしまう。
朝日新聞の世論調査が面白い。「安倍首相の7年8カ月の実績をどの程度評価しますか?」と問いに、大いに評価する17%、ある程度評価する54%で、全く評価しない9%、あまり評価しない19%であった。つまり、評価するが71%なのに対し、評価しないは28%だった。
この傾向は朝日新聞だけでなく、読売新聞も同様である。朝日新聞は安倍政権を随所で批判してきた。内閣支持率は低かった。その朝日新聞の読者が、退任する安倍首相を大いに評価している。「不思議だ」と言う人もいるが、私は「こんなものだ」と思った。
日本人は優しいのだ。病気で辞めると言う人を叩いたりしない。「ご苦労様でした」と言ってしまう。それが問題をウヤムヤにしてしまうことになるのに、「済んだことは水に流す」。先の戦争で多くの人の命が奪われたのに、その責任を追及しない。
「どの国も自国を防衛する戦力は有する」と言い出し、「ミサイルが飛んで来たら、敵基地を攻撃する」と言う。「それでは戦争になる」と言えば、「平和ボケ」と罵られてしまう。「武力では平和を手に入れられない」と考えない方がボケなのに。コロナ禍を機会に、過去を忘れようとするクセを治したい。