台風9号に続いて10号が北上している。伊勢湾台風並みの大きさと予測されている。走行しているトラックが横倒しになるほどの風が吹くそうだ。予報は少しオーバーな気もするが、警戒心を持ってもらうためには仕方ないのかも知れない。
自民党の総裁選挙は国会議員と各県代表の3票で行われることになった。総裁選に名乗りを上げているのは岸田・石破・菅の3氏だが、これでは菅氏で決まりだろう。石破氏が辞退し、2氏での投票となると、誰が誰に入れたかハッキリして面白いのにと外野席の私は思う。
石破氏が当選でもして、森友・加計・桜の宴など調査することにでもなれば、安倍政権に傷が付くことになるから、二階幹事長や麻生副総理は何としてでも阻止したかっただろう。長期政権下で膨らんでしまった不正・腐敗を何事も無かったように処理するには、菅氏が適任ということだ。
過去のことを無くす訳にはいかないが、調べ直すことは出来る。先のことは分からないが、先は現在の積み重ねだから、現在が正しければ心配することは無い。どんなに清く正しく生きているつもりでも、振り返れば恥ずかしいことは多い。
高齢者の川柳の中にこんなものを見つけた。「触れてみる 高嶺の花の 手と足に」「見たい 知りたい 触れてみたい 君の肌」「君だけに 逢いたいと願う 秋の日や」。高齢となり、男としては役に立たないのに、欲望だけは衰えない川端康成の『眠れる美女』の世界である。世相の騒がしさを離れ、年寄りが密かに思い巡らす幻想である。