風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

横浜マラソンへの道(4)

2014-12-25 00:29:06 | スポーツ・芸能好き
 マラソン番外編です。
 昨日の足立フレンドリーマラソンでは、僅かながらも着ぐるみで走る人がいて、それ以上に時節柄サンタクロースやトナカイの衣装で走る人もいて、さすがに昨日の陽気では暑かったようですが、実に楽しい気分にさせて、大会を盛り上げてくれました。もっとも、着ぐるみを着るような人は、普通に走ることにはもはや飽き足らないのでしょう、もともと走りに自信がある人が多いのか、あるいはタイツにサポーターまでつけて走る気だけは満々な私が情けないだけなのか、彼ら・彼女らについて行くのすらなかなか大変で、置いてきぼりを食らうことはザラにあります。
 また、その一環と言えなくもない、地元の消防士さん10名ほどが、名誉ナンバーの一桁台のゼッケンをつけて、健脚振りもさることながら、これまた暑かろうに消防士の格好そのままで駆け抜けておられたのには、沿道からもランナーからも惜しみない拍手や感嘆の声が挙がり、彩りを添えた形となりました。
 それにしても、参加者6000人弱のごく普通の、どちらかと言うとちょっとローカルな大会でも、楽しみつつ走る人が増えて来ていることには、隔世の感があります。15年以上前、アメリカの市民マラソン大会に何度か参加したことがありますが、真面目に走る人もいればお茶らけて仮装する人もいて、沿道で応援するにしても、健気に水やキャンディーやレモン片などあれこれ差し入れてくれる人もいれば大音響で歌って踊って楽しむ人もいて、歴史と伝統に乏しい彼の国ならではの、何でもお祭り騒ぎにしてしまう陽気さと言ってしまえばそれまでですが、人生を愉しむ余裕あるいは成熟と言うべきか、遊び心に溢れて、堅いことは言わない大らかな大陸気質には大いに感心したものでした。ところが帰国して参加した日本のマラソン大会と言えば、そのレベルの高さとともに、日本の「xxx道」よろしく、修行僧のように、はたまた自己実現?のために真摯に走る人が殆どで、アメリカとは雰囲気が違うことに戸惑ったものでした。しかし、先鞭は東京マラソンでしょう。数倍から今では10倍にも達する難関をくぐり抜け、出場出来るだけで儲けもの、参加することに意義がある大会となり、海外のマラソン大会の模様が日本にも広まるにつれて、参加することを思い思いに自然に楽しむようになったように見受けられます。
 三月の横浜マラソンでは、私のようなヘタレが着ぐるみでも着ようものなら悲惨なことになりそうですが、着ぐるみとは言わないまでも、何か目立つことが出来ないものか、実は秘かに思案中です。
コメント
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