風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

また青梅への道(4)

2018-03-26 23:47:33 | スポーツ・芸能好き
 青梅マラソンは先月終わったが、シーズンに一度はフル・マラソンに挑戦したくて、昨日、佐倉朝日健康マラソンを走って来た。マラソンは30キロ過ぎから、などと言われるように、青梅の30キロでは、コースこそアップダウンがあってキツイ(と瀬古さんはかつて言われた)けれども、市民ランナー・レベルでは騙しだまし走れてしまうから、マラソンと名がついてもマラソンの名に値しないんじゃないかという負い目がある。その先の10キロを克服してこそ、フルマラソンFinisherとしての矜持がある(多分)・・・と偉そうなことを言ってはみたものの、私には二つの課題が重くのしかかる。
 一つは、もともと燃費がよくない私が4時間半~5時間もの長丁場を(しかも今回のように9時半にスタートすると、ゴールは昼食時を過ぎた2時とか2時半になる)耐え凌ぐためには、ガス欠にならないよう途中で適切に栄養補給する必要があることだ。20年前、アメリカ駐在の頃に地方の大会に出たときは、お腰につけたキビ団子ならぬバナナを腰にぶら提げて走ったものだった(ウソのような本当の話)。20~30キロ地点で口にする頃には、熱と小刻みの振動で、バナナの皮は真っ黒になったが(苦笑)、今はジェル状の栄養食品が充実しており、まあ便利になった。
 もう一つは、足裏のマメ対策だ。体重の三倍の重圧がかかると言われる足(裏)を守るのは重要で、足の型を計測して、合う靴を選ぶのが基本のようだが、私のように軽い気持ちで衝動買いすると、長時間の熱と摩擦によるマメで苦労することになる。そのマメが破れようものなら、ただでさえ疲れて筋肉が硬直して思い通りに足が前に出ない上に、マメ部分が痺れてキック力が落ち、精神的にもめげて、一気に減速してしまう。試行錯誤の末、辿り着いた5本指ソックスが先月の青梅マラソンで思いのほか効果があったので、今回も喜び勇んで、過去の大会でマメが出来たために封印していた靴(アシックスのターサー・ジャパン)を引っ張り出して、試したところ、確かに致命的なマメは回避できたが、足の指の付け根の関節が痛んで、思うように走れなかった。一緒に走りに行った知人を待たせることがなかったならば、そのまま歩きたいほどだった。新たな課題の出現である。実は、一ヶ月前の青梅でも、マメが出来なくて喜ぶ一方、足裏(関節)に痺れがあって、どうやらそれが復活・悪化したようなのだ。ネット検索すると「足のお悩み百科」なるサイトに「モートン病」なるものが出て来て、なんとなく症状が似ている気がしないでもないが、良く分からない。単に走り込み不足で無理をして炎症を起こしただけかも知れない。青梅の後の5週間で走り込んだのは91キロ、今シーズンは10月初めから走り始めて半年弱で通算270キロだから、やっぱり少ないのだろうし、アシックスのターサー・ジャパンは上級者向けで、私のような年寄りには負担が大きいのかも知れない。
 というわけで完走したものの、5時間17分という自己ワーストを記録した。前回、昨年4月の長野マラソンでは、気温24度という、その季節にしては異常な暑さの中で、41.1キロ地点で5時間の関門に残り100メートルのところで引っ掛かってしまい、記録なしに終わったので、今回は記録があるだけマシじゃないかと慰めてはみたものの、それ以前の12回のマラソンのどんな状況でも5時間を越えたことがなかっただけに、寄る年波には勝てないのかと侘しくなり(笑)、一度、記録が途絶えてしまうと、もはや歯止めがきかなくなって諦めが早くなるものだと、人間の性(サガ)を恨めしくも思う(苦笑)。
 この大会は、高橋尚子さんや有森裕子さんが練習を積んだことから今では「金メダル・ジョギング・ロード」と呼ばれるところを走るのが売りで、確かに狭いながらもフラットな田舎の舗装道路は走り易いが、どこまでも田園風景が広がり、のどか過ぎて却って応援する人も少なくて、ちょっぴり物足りなくもある。田舎道や河川敷より、青梅のように(一応、同じ田舎でも)街中を走りたいものだと思ったのだった。
 これで今シーズンも終わりだと思うと、ホッとするやら寂しいやら・・・
コメント
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