現役横綱の廃業という異例の事態に至った元横綱日馬富士関の暴行事件に関し、一連の処分が決まった。貴乃花親方は、「協会への報告義務を怠り、被害者で弟子の貴ノ岩関や自身に対する協会危機管理委員会の聴取要請を再三拒否するなど、非協力的だった」ことから理事解任となった。評議員会議長の池坊保子氏に言わせれば、「相撲道は礼に始まって礼に終わる。多くの言動は明らかに礼を失していた」ということだ。
併せて、八角理事長は3月までの報酬を全額返上、伊勢ケ浜親方(元日馬富士関の師匠)は理事を辞任、役員待遇委員に2階級降格となり、現場の酒席に同席しながら暴行を止めなかった白鵬、鶴竜の両横綱は減給処分を受けた。また鳥取簡裁は、傷害罪で略式起訴された元日馬富士関に罰金50万円の略式命令を出した。日本相撲協会としてはこれで幕引きを図りたいのだろう。結局、貴乃花親方の頑なさは何故だったのか、分からずじまいである。
5日に、両国国技館で横綱審議委員会による稽古総見が行われた。マイペース調整を貫く白鵬はどうやら相撲をとるつもりはなかったようだが、「基礎運動に終始していると八角理事長から『いけ』と促された。やや戸惑った表情を浮かべながら土俵へ。いつもは施されている両手首のテーピングもないまま」(産経電子版)、「理事長は『大関とやれ』という意図だったというが、白鵬は誤解したのか正代を指名。7番取り、右四つの寄りや豪快な左上手投げなどでまったく寄せ付けなかった」(産経電子版)という。
問題は6番目の土俵で、立ち合いに相手の頰を平手でたたいてまわしを取る「張り差し」を出したという。臨時横審で白鵬の取り口についてファンから「張り手、かちあげが多い」「横綱相撲とは言えない」「美しくない」「見たくない」などの投書が届いていることが発表され、北村正任委員長は「自覚をどう促すか。協会として工夫、努力して欲しいという意見もあった」と記者会見で話した取り口である。この日は北村委員長も言葉をはぐらかしたようだが、総見を視察していた元・横綱の北の富士勝昭氏は、「『不届き者だね。あれだけ横審から注意されているのに。けんかを売っているのかな、横審に』とちゃめっ気を交えて話した」(朝日新聞デジタル)という。御意。
まだまだ余震は続きそうである。
併せて、八角理事長は3月までの報酬を全額返上、伊勢ケ浜親方(元日馬富士関の師匠)は理事を辞任、役員待遇委員に2階級降格となり、現場の酒席に同席しながら暴行を止めなかった白鵬、鶴竜の両横綱は減給処分を受けた。また鳥取簡裁は、傷害罪で略式起訴された元日馬富士関に罰金50万円の略式命令を出した。日本相撲協会としてはこれで幕引きを図りたいのだろう。結局、貴乃花親方の頑なさは何故だったのか、分からずじまいである。
5日に、両国国技館で横綱審議委員会による稽古総見が行われた。マイペース調整を貫く白鵬はどうやら相撲をとるつもりはなかったようだが、「基礎運動に終始していると八角理事長から『いけ』と促された。やや戸惑った表情を浮かべながら土俵へ。いつもは施されている両手首のテーピングもないまま」(産経電子版)、「理事長は『大関とやれ』という意図だったというが、白鵬は誤解したのか正代を指名。7番取り、右四つの寄りや豪快な左上手投げなどでまったく寄せ付けなかった」(産経電子版)という。
問題は6番目の土俵で、立ち合いに相手の頰を平手でたたいてまわしを取る「張り差し」を出したという。臨時横審で白鵬の取り口についてファンから「張り手、かちあげが多い」「横綱相撲とは言えない」「美しくない」「見たくない」などの投書が届いていることが発表され、北村正任委員長は「自覚をどう促すか。協会として工夫、努力して欲しいという意見もあった」と記者会見で話した取り口である。この日は北村委員長も言葉をはぐらかしたようだが、総見を視察していた元・横綱の北の富士勝昭氏は、「『不届き者だね。あれだけ横審から注意されているのに。けんかを売っているのかな、横審に』とちゃめっ気を交えて話した」(朝日新聞デジタル)という。御意。
まだまだ余震は続きそうである。