かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

うんとこしょ

2025年03月03日 22時18分10秒 | みゆみゆとの生活
うんとこしょ、と開所した。
私の新しい職場。
小さい子が通う福祉施設です。
土日、怒涛の内覧会。
お花や植物に囲まれた玄関。

いろんな人が見に来てくれて、その前で1日中、一生懸命話した。
やりたいこと、やれること、これから。

知人の皆さんの顔も多くてホッとした。
甘いもの、めくりずむ、採れたて野菜。
あたたかい励ましに、元気が出たよ。
私の身体を労ってくれる方々。
この人達に何をお返しできるのだろうか、私なんぞが、と考えておののく。

話した内容が絵に描いた餅にならないように。
誠実に形にしていかないと。
謙虚に勉強を重ねていきたい。
人との交流を大事にして。

さあ、今日は初日。
あっという間の1日だった!
7時くらいまで残業したら、お腹がペコペコになって。
晩ごはんは唐揚げマウンテンに。


大量唐揚げ、サラダ、菜花のお浸し、わかめスープ、親子丼(残り)。

しばらくは忙しい毎日になりそう。
でも、笑顔を忘れずにいよう。
ブランコにゆらゆら揺られながら。


春が来た

2025年02月28日 22時04分06秒 | みゆみゆとの生活
さあ、一気に春が来た。
3月から、いよいよ新規事業所開設です。
指定申請が無事通った通知が2月27日に届いた。
県ってほんとにギリギリ。
ヒヤヒヤものです。

この事業、私は責任者の立場。
ドキドキ。
みゆみゆ嬢が北海道旅行でいなかったので、一昨日は21:00、昨日は22:30まで残業したよ。
通常業務が終わらね〜。やばし。

そんな中だけど、担当している子を保育園に見に行ったりもした。
園での様子を見に行くと、お母さんからの話や家での姿とはまた違った面が見られるので。
どの相談員も行くわけではないと思うけど、私は結構園に行くの好き。
みんなかわいい。
「だれー?」「なにしにきたのー?」
って口々に聞いてくれるから、
「相談員だよ。」
と言ってみたら、
「えっ そうりだいじん?」
と目を丸くしてる子がいた。爆笑。
総理大臣と間違われる人生が訪れるとは思わなかった。
これだから、このお仕事は楽しい。

早春賦

2025年02月24日 23時26分25秒 | みゆみゆとの生活
少し間が空いてしまいました。
怒涛の毎日です。仕事が大詰め。
脳が忙しすぎてショートしそうです。
今週末が正念場(内覧会)。気合い入れるよ。
そんな中の月曜祝日。
朝10時まで思う存分寝て、その後パソコンかじりついてたら日が暮れた。

昨日は合唱団の練習でした。
「早春賦」歌った。時期だからね。
 きょうもきのうも 雪の空
 きょうもきのうも 雪の空
いつまでも寒いけど、ちょっと夕方が明るくなってきた。
春はすぐそこ。
「旅立ちの日に」も歌った。
3月、新規事業立ち上げという新しい挑戦。
大空にはばたく私。
標高の高いところは乱気流が予測される。
遭難しないように気をつけよう。

みゆみゆが、「ケーキ食べたいんだけど」と言うので何かと思ったら、
「もうすぐ私、誕生日だから」だって。
そしてその誕生日当日は、「友人と旅行に行くから、家でケーキが食べられない」と。
そうっすか。
22歳女子らしい言い分なことで。

で、かーちゃん、いそいそとケーキを買ってきましたとさ。
いちごショート大好き。
ハッピーバースデー歌って、早めの「おめでとう」を。
今日も元気でいてくれてありがとう。
これからも仲良くしようね。

シャトレーゼの、桃の節句ケーキ、美味しかった。ごちそうさま。

時間をかけて

2025年02月19日 00時59分27秒 | みゆみゆとの生活
月イチの外泊。
パターン化した方が早く慣れるだろう。
というわけで。

1.土曜日の夕方、施設にお迎え
2.夕食後、お風呂に入って、頓服飲ませて就寝
3.朝ごはん
4.カラオケ行ってリクエストに応じて歌う
5.ラーメン屋さんで昼食
6.施設へ送る

この固定スケジュール、3回目くらいかな?
最初の方に比べれば夜もよく寝れるし、ほんとに落ち着いてる。
お風呂の後にちょっとした不穏はあったけど。(あるんかい)
いや、ただただ可愛いじゃないか?

って、油断してしまった。(またか、かーちゃん)
ラーメン屋さんのあと、ガソリンスタンド寄って洗車したのが大間違い。
欲張ったなー。
洗車のあとの拭き上げを手伝ってもらっていたら、
突然ダッシュして大きな交差点に飛び出した!
青ざめながらすかさず走って捕獲。
実際に道路に出たのは1メートルくらいで、たまたま赤で車が止まってたから大事には至らなかったのだけど。
怖かった。ほんとに。

ああ、やっぱり良くなってない、と落ち込む。
私の知ってる学生時代のそうちゃんは、ここまでひどくはなかった。
卒業後に悪化した行動障害が、まだ強く残ってる感じ。
施設が刺激のなさすぎる空間で欲望を抑えられてるから、外に出た時のギャップが大きくて混乱しやすい可能性もある。

どっちにしても。
時間をかけて「外泊」に慣らしていくしかないなー。
欲張らず地道にいこう。

土日に少し帰ってくるだけでも、ホントに大変。
ずっと気を張り詰めてなきゃいけない。
この生活が続いてたかと思うと、そりゃしんどかったはずだ、と思う。
結構とびっきりだな、そうちゃんは。

こうなる前になんとかできなかったのかな、と考えても仕方ないことを思う。で、泣く。
あなたは精一杯やってきたよ、充分だよ、
一緒に晩ごはん食べに行った人がそんなことを言ってくれるものだから、泣いてしまった。
この話題だけはいつでも号泣できる自信あるわ。
花粉症の鼻水、くらいに思って動揺しないでいてくれるの、ありがたい。
手をかざすと水が溢れる自動水栓みたいなものだから。

昔、親子通園に通っていたころ、そうちゃんは部屋にいられず、脱走しようとしたり、壁を蹴ったり人に噛みついたりし続けていて。
通うのが辛くて涙が出てきた時期があり、それでもやめる選択肢はなく、歯を食いしばりながら通った。
そのことを思い出すたびに自然に涙があふれていたのは、いつ頃までだっけ。
10年くらい前かな。その後は、泣かずにその頃の話をできるようになった。

まあ5年はかかるか。
それか10年。
還暦になってまうがね。
そして涙もろさが年齢とともに拍車をかけ、いちいちすぐ泣く高齢者になるんかな。
それも人生の味わいか。

長くなっちゃった。
読んでくれてありがとう。
今日も明日も生きる。





2月の外泊

2025年02月15日 19時01分32秒 | みゆみゆとの生活
月に一度の外泊。
夕方、帰ってきましたよ。

ご機嫌さんなそうちゃんです。
大好きなゴマ豆乳鍋とご飯ほぼ1合、ペロリと食べた。
お腹空いてたのね。
「フィリックスのクリスマス」DVDを観て、ゆっくりお風呂に入るよ。
嬉しいな。そうちゃんがいて。
なんとかこのまま穏やかに、明日も過ごせますように。
お正月の大パニックがトラウマで、ビクビクしてしまっている私。
親なのに、子どもの行動を怖がって警戒してしまう悲しさ…
けどいつか、そんなトラウマも過去のことになるように。
大切に、この時間を過ごしたいと思う。

※※※※※※※※※

今日の午前は不登校・引きこもり支援の交流会でした。
はじめましての人も交えて、様々な情報共有ができた。
ついでに来年度の事業計画も立てられたし。
うん。みんなが無理せず、自分のできる範囲で。
継続は力なり。

人の力をお借りしては感謝の日々。
私はこのご恩を返せるのだろうか、と思いつつ。
今できることをがんばるしかない。


お友達の自作オーガンジー。天才!
フワァっと広がる。
キレイな色の向こうに人が透けて見える、絶妙な薄さ。
小さな子ども達と遊ぶためにお借りしました。
身体が不自由な子も、走り回って止まらない子も、楽しめるアイテムです。
わくわくする。うれしいな。

夜中に目覚める

2025年02月13日 04時18分32秒 | みゆみゆとの生活
夜中に目が覚めて寝付けない。
そうちゃんもいないのに。

昼間はひたすら優先順位の高いものからこなしていくので精一杯。
夜は10時前にはお布団に入り、インスタダラダラ見て少し読書して気絶寝。
朝まで寝られない日が増えてきたのは更年期のせいなのかなぁ。

先日火曜日、久々の祝日。
珍しいことに、何もない1日で。
家の片付けをやろうと思ったんだけど、やっぱり涙が出てしまって断念。
そうちゃんの思い出が多すぎて。
ここで過ごしたあの子の18年間がキラキラし過ぎていて。
辛い思い出も何もかも、どう処理していいのかわからない。
ああ、ダメだ、悲しみのかたまりが出てきてしまう。
ほんとは涙も小出しにしていった方がいいのかもだけど。
今は向き合わないでおく。心が崩れそうだから。

ということで、物であふれた和室をそっと閉めて。
持ち帰り仕事を少ししてから、お買い物に出かけた。
目的もなくウロウロするの最高。
特に本屋、文房具屋。頭柔らかくなる。

仕事で使えるものないかなー、とリサイクルショップを覗いたら。
懐かしすぎるおもちゃがあって、即買いした。

動物積み木バス!昔の職場にあったやつ!
「動物の形がもうちょっとわかりやすいといいのにね〜」
って言ってた、大好きな心理の先生を思い出す。
どうされてるかな。
あの頃の先生と同じくらいの年になったなんて、感慨深い。

たくさんの思いを心の奥にしまって。
歩みを止めない。
やれることをやれる場所でやる。
悲しみのかたまりが何かに昇華する日まで。

そうちゃんがいたからこそできた合唱団に、そうちゃんが参加できないという事実。
オリジナル曲を歌った時に、それをまざまざと感じてしまって、ステージ上で号泣しそうになった指揮者の私。
弱ってるわーって客観視してキュッと涙を引っ込めることはできる。まだ大丈夫。

今週は、合唱団のコンサートの感想をいろんな方にいただいている。
「たのしかったです!」と言ってもらえて嬉しい。
ある放デイさんからは、「うちも出演させてもらえませんか?」とのお申し出もあった。
もう、1日開放して、「きよすインクルーシブフェス」とかにしてしまえばいいのでは?と思ってる。(←またえらいこと言い出してる)


最後に歌った「踊るポンポコリン」。
会場中が一緒に踊ってくれてたな。
ちなみに、大慌てで作った赤いスカートが女の子にぴったりなの、見るたびにテンション上がる。(自己満足)

アットホームであたたかい、安心できる場所。
それだけではない、ショーとしての質。
妥協せず、きちんと音楽をつくりたいのよ。
言葉を持たない人たちも、歌の心を伝える出演者。
全身で音楽を楽しみ、身体や表情で歌ってる。
一生懸命は伝わる。
伝わったと思う。

コンサート終了!

2025年02月08日 22時33分52秒 | みゆみゆとの生活
第5回あらカルとコンサートが無事終わりました。
参加者、観客合わせて100人は軽く超えてたかな?たぶん。
まだ余韻が残っている。
自由で、インクルーシブで、あたたかい空間だった。
その場にいた全員でつくる、空気。
みんなが安心して楽しめたとしたら嬉しい。
私は安心して楽しめた。

コンサートの最後に団員さんからパンの花束をいただきました。

サプライズ、びっくりして涙出そうだった。
こんなことをしてもらえるなんて、私何もしてないのに、と恐縮してしまいました。
ここ1年はほんとに色々ありすぎたけど、皆さんの優しさと音楽に何度も救われました。

全部片付けが済んでから自販機に行こうとしたらけん玉検定していて。
サクッと3級取ってきたよー
2級もいけそうだったけど、「飛行機」がどうしてもできず。練習したくなりました。(いつやるねん?)

市役所

2025年02月06日 22時56分35秒 | みゆみゆとの生活
昔、小さな町役場で公務員をしていた。
やがて、「平成の大合併」により、市役所職員になった。
あの合併の時のバタバタさ加減といったら。
あとからあとから、「あ、これも」と仕事が湧いてくる。
そして話し合いに次ぐ話し合い。
二度と合併はしたくない!と先輩と一緒にブツブツ言ってた覚えがある。
あの頃の私、30代半ばで、小学生と保育園児を育てておりました。

50代目前の今、あの時以来のせわしなさ。
1日48時間ほしい。

今日は市役所の部課長陣に新規事業のプレゼンに行ってきた。
今は民間事業所の立場。
自分でしゃべってて空恐ろしくなってきたよ。
こんな大層なこと、できるのかな、私に。
元来気が小さいもので。

最近とみに、自分が倒れるわけにはいかない、と感じる。
あえて、無理にでも、気分転換して休息を取らなきゃね。
ずいぶんミセスグリーンアップルに助けられているな。

 歌はあなたの大切な友達
 いつもそばにいる 大切な友達だから

この歌、土曜日に歌います。あ、これはミセスじゃありませんよ。「ほらね、」という合唱曲です。
われらが合唱団のコンサート、気づいたら今週末だった。
一応案内しとく。
今回はそうちゃんが出ないのでなんとなく気が引けてあまり人に知らせてなかったのだけど。

インクルーシブ合唱団「あらカルと」コンサート 2025年1月8日
カルチバ新川ホール 13:00開場、13:30開演(14:45ごろ終了予定) 
入場無料 出入り自由。
予約いらないのでお気軽にお越しください。
駐車場少ないです。第二、第三駐車場もご利用ください。

節分に面会

2025年02月04日 22時21分02秒 | みゆみゆとの生活
124年ぶりに節分が2月2日だったんだってね。
みゆみゆに教えてもらって、
ん?意味わからん、とネットで調べたけど、
やっぱりよくわからんかった。(理解する気なし)

ともかくその2日に、そうちゃんの面会に行ってきた。
「こんにちはー」と、事務室で鬼のパンツを手にした職員さんたち複数名。
節分行事をするらしい。
「面会早めに終わらせた方がいいですか?いつ始まりますか?」と聞いたら、
「1階から回って、そうちゃんの棟には最後に行くようにするので、いつでも大丈夫ですよ。」と親切な鬼さん。

お言葉に甘えて、ゆっくり面会してきたよ。

大好きな果物ゼリー。
差し入れの定番。
嬉しそう。
このあと「けいたい みしてください」と言うので動画を見させ、面会終了。
とりあえずかわいい。

帰りには、迎えに来た職員さんと一緒にさっさと行ってしまった。
さみしくなって、「そうちゃん!バイバイ!」と廊下の向こうに叫んだら、気恥ずかしそうにこちらを振り向いて、手をクニャクニャ振ってくれた。 
ああ、名前を呼んだら振り返るようになったな。
目を合わせてバイバイしてくれるようになったんだな。
そんな成長を感じるのも切ない。
親心ってやつは!

涙はそこからやってくる

2025年02月01日 21時18分18秒 | みゆみゆとの生活
うれしかったこと。
買ってきたアボガドを切ったら、ちょうどよかった。きれいな黄緑色。
小さなシアワセを見つけながら今日を生きていこう。

先日、お仕事の会議でそうちゃんの通っていた支援学校に行ってきた。
卒業以来、校門をくぐる。
熱いものがこみ上げた。
そうちゃん、可愛がってもらったな。
「顔じゅう口」の笑顔でいっぱい笑って過ごしてた。
不眠の時期には、夜中の2時にここまで来たこともあった。

しんどかった。
けどまぶしいくらい輝いていた日々。
高等部の受験の時に「志望理由」として私が言った言葉、「お友達と青春を楽しんで欲しいからです」を実現できたと思う。

そんな感傷を振り払って、しっかりお仕事してきたよ。
相談員として。福祉と教育と、親子をつなぐ役割。基本は黒子だと思っている。
この仕事を続けているうちは、そうちゃんの母校にも関わりができ、今まさに青春を送る子達を見守れる。
お母さん達の心配、苦悩、それでも子を愛する気持ち、全部心で受け止めて。
何か私の立場でできることがないか、考えていきたい。
それは地域福祉を耕す、ということを含めて。
会議を終えて門を出るときには、そんな風にお腹の奥でギュッと丸まるあたたかい芯を感じながら、学校を後にしました。

それにしても私の涙腺の弱いことよ。
そうちゃんのことに関してだけ。
今日は圏域の福祉事業所が集まる就労フェアのお手伝いで出勤したんだけども。
入院直前までお世話になったB型のスタッフさんと少しお話しし、その最後に、
「そうちゃんがうちの事業所に帰ってきてくれるまで、がんばります」と言ってくれて。
泣けた。
そんなこと言ってくれる人はいなかった。
そうよね、そんな日が来るかもしれない。
可能性がゼロじゃないのに、勝手にあきらめることもない。

※※※※※※※※※※

なるべく小さな幸せと
なるべく小さな不幸せ
なるべくいっぱい集めよう
そんな気持ちわかるでしょ

答えはきっと奥の方
心のずっと奥の方
涙はそこからやってくる
心のずっと奥の方

情熱の真っ赤なバラを
胸に咲かせよう
花瓶に水をあげましょう
心のずっと奥の方

「情熱の薔薇」byブルーハーツ