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抜き書き帳『金子光晴』その8

2016年04月15日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
【260ページ】
百田の美点は、自説を固守しながらも、大局においては他人の立場も無視しないという点にあった。
二言目には、「君、関西では、そのものの味を殺さんように料理をするよ。関東の味は、かやくが多すぎて、ものの味は殺されてしまう。君とちがう僕の詩は、ものの味を殺さんための淡白さや」
【266ページ】
僕は帰朝後、一年間、デッサンの仕事に熱中した。デッサンの仕事とは、つまり、写生詩で、身辺の物象、風景その他、目にふれるものを、16行詩にまとめて、活写する練習である。
【271ページ】
『楽園』の連中では、国木田や、サトウ・ハチローが現れた。吉田一穂(いっすい)も来た。朝方まで話して、誰もまだ起きない未明の町をあるき、よその家に配ってきた牛乳をみんなで失敬したり、僕が音頭取りで、神楽坂の商店通りの芥箱(ごみばこ)を道の中央に出したり、薬局のイーナーという薬の看板の狸を、食料品店の前に移したり、必死になってかき廻しをやったものだった。

[Ken] 関西と関東の味の違いについて、詩作や文章にも当てはまるということですね。「わかるような、わからんような」感じです。自分も台所に立つことが多くなり、買い物から調理、配膳、洗物までやってみると、いろいろと感じることが多くあります。最近の悩みは煮物の汁加減です。
266ページのデッサンの大切さについては、絵画ばかりではなく詩作でも基本的な技術なのですね。
271ページの「未明の町あるき」と「牛乳」については、学生時代に私たちもやったことがありました。遅ればせながら、本当にごめんなさい。(つづく)
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庭師さんたちの面目躍如!

2016年04月15日 | O60→70(オーバー70歳)
▼旧芝離宮恩賜庭園には、たくさんの石が配置され、季節ごとに咲く野草との取り合わせが、何とも言えず野趣に富んでいるのです。
▼あるがまま、放ったらかしのようで、四季折々の萌え出ずる草花を計算し尽くしているのだと、庭師さんたちの能力と日々のお手入れに、ただただ敬服するばかりですね。
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地震国という現実!

2016年04月15日 | O60→70(オーバー70歳)
★熊本県の地震にお見舞い申し上げます★
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