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新宿御苑ちかくの高層新築マンションの喫煙環境!

2016年04月22日 | たばこの気持ち
▼先日、1000戸の高層新築マンションの一室に、縁あって、友人たち4人と遊びに行って来ました。
▼たばこを吸うのは私一人だったので、それにベランダでも喫煙禁止らしく、54階のうち2階にだけ、共有の喫煙所があるそうで、滞在4時間余りたばこを吸えませんでしたが、明るい時間帯と夜景を眺め、スマホで写真を撮ってきました。
▼1戸あたり二人として、少なく見積もっても2000人以上も居住している建物は、まさに一つの街そのものでした。
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抜き書き帳『金子光晴』(その15)

2016年04月22日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
《ほりだしもの より》

【411ページ】「春慶寺」昭和33年
「若い君にたまには浩然の気(*)を養わせてやろうとおもってな。それ、そこからこっちの方をみるのだ」と教えてくれた。そこは、なんとかという待合の浴室でガラス戸ごしに丸みえにいまや芸者とお客が風呂に入っている最中であった。
(*)浩然の気とは、「心に恥ずることなく、屈せずたゆまざる元気から、のびのびして解放された心持のこと」です。詩吟の「詩道」という松口月城作の漢詩にも「浩然の気」が出てきます。

【412ページ】「変装狂」昭和39年9月
「なんだ、江口福来の『菊五郎格子』に、そっちは、荷風の『すみだ川』か。鄭衛の書じゃないか。君は言行が一致しない。こんな本をよんだってつまらない。おれが、『ファンニー・ヒル』と、『和尚奇譚』をかしてやる。治国平天下の本だ」
僕は梯子を降りた。永尾先生は約束通り『ファンニー・ヒル』と、『和尚奇譚』の日本語訳をかしてくれ、はじめてよんだ。

【413~414ページ】
その竹筒は、ちょうど、たばこ盆の灰ふきの竹筒の底をぬいたようなもので、元の方に穴があいて、紐を通し、その紐を腰へまいて止めてあるらしい。その竹は、たしか青々とした竹だったような記憶がある。ききもならないので僕がちらりと眺めると、彼はただこうしてひやしておくのだと言った。

[ken] ここに登場する永尾先生は、変わったキャラクターの持ち主ですね。きちんとした知識を持ちながら、定職につかずその日を暮らし、アフリカ原住民のような筒を身にまとっているのですから、金子光晴さんでさえ理解不能だったのでしょうね。世俗の感覚とは一線を画し、自分の信念どおりに生きとおすなんて、なかなかできるものじゃありませんよ。(つづく)
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