前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

北陸新幹線・福井延伸は凍結を

2009年07月10日 | Weblog
昨日は、革新懇主催の北陸新幹線問題の企画に報告者として出席。報告者は、国鉄労働組合北陸地方本部の中村一彦委員長、あわら市在住の元教員・橋川洋さん、それに私。
最初に革新懇の松原信也事務局長が県庁・新幹線建設推進課の資料にもとづいて「北陸新幹線の県内整備効果」について、県庁に「なりかわって」説明。
そのあと、わたしたちが報告しました。

私は、昨年7月の提案「過大な建設費負担・並行在来線切り捨ての現行新幹線計画は凍結すべき」を中心に、今年5月の国土交通省交渉の内容も加えて報告しました。
40名余の会場の参加者のみなさんからも熱心な質問・意見が・・・「貨物のネットワークがぶちきられる危険があり、日本の物流の大問題だ」「敦賀まで直流化しており、新幹線が福井までくれば利益が落ち込む関西方面の特急はなくなるのでは」「新幹線建設での利益狙いでの推進がみえみえだ」「在来線が第三セクターとなると、3倍ぐらいに運賃があがるといわれているが、きちんと試算して県民にしらせて欲しい」「こんな新幹線計画は、反対を明確にして運動したほうがいいのではないか」などなど活発でした。充実した会でした。

共産党からも、山川ともいちろう・あわら市議、山本きよこ・敦賀市議らが参加していました。山本市議は、私のこのブログで企画を知った、と言っていました。
たぶん、北陸新幹線問題でのこのような企画は県内ではじめてだったのではないでしょうか。企画された県革新懇、福井市革新懇のみなさん、おつかれさまでした。

  以下、わたしの報告文書の一部を紹介します。
全文ご希望の方は、メール mmasao.sato@gmail.com  までご連絡ください。

          ★

③時間短縮効果を検証する
新幹線なら東京まで2時間40分。現在より50分短縮される、が売りです。しかし、この2時間40分という所要時間をみる場合には、3つの注意点があります。
ひとつは、この試算では東京―長野間を1時間19分で試算していますが、実際は1時間23分となっていることです。
二つには、いわゆる「速達タイプ」で計算していることです。つまり、長野から北陸方面の停車駅は上越、富山、金沢、福井のみとした場合です。この計算では金沢までが2時間22分とされています。では、上越、糸魚川、新黒部、富山、新高岡、金沢、芦原温泉、福井、と停車したらどうなるでしょう。駅をかかえる自治体は当然停車を要求します。特急がなくなるのですから、停車要求は当然です。そうなると、民間研究者の試算では、金沢までで2時間52分です。福井までなら3時間を大きくオーバーすることになります。こうなると、「時間短縮」を売りにした新幹線の看板も思ったほどではなくなるかもしれません。福井駅ですらこれですから、丹南・嶺南地域の県民にとっては下手をすると「今より不便になる」恐れもあります。しかも無理に「速達タイプ」を増やせば、これまで在来線特急が停車していた地域が不便になり、地域格差はますます拡大することになるでしょう。
  三つ目に、09年5月20日の日本共産党福井県委員会の国土交通省交渉で明らかになりましたが、繁忙期には「大宮止まり」の新幹線ダイヤが組まれることです。大宮から東京までのアクセスは、乗車時間だけで新幹線で25分、通常で40分から1時間程度かかります。これでは、「時間短縮効果」もあまり期待できません。

④明らかになった「中途半端な新幹線は利用者に迷惑」
石川県は2008年3月に「並行在来線旅客流動調査結果」を発表しました。これは2007年11月13日に石川県内区間で当日利用者67377人のうち、37097人(55パーセント)から調査カードを回収した大規模なものです。
この調査によると普通列車では、県内相互間利用85パーセント、富山県方面11パーセント、福井県方面4パーセント、となっており福井県との流動はわずかとなっています。これは、在来線の第三セクター化議論の際にも、「県単位で」との主張のつよい根拠にもなると思われます。
  特急列車では、県内相互は5パーセント、福井県方面47パーセント、富山県方面20パーセント、県内通過28パーセントとなっており、福井県方面は大阪方面・米原方面との流動が多く、関西方面が5割をしめています。「福井県方面は大阪方面・米原方面との流動が多」いということは、「福井とまり、敦賀とまり」などの新幹線は現在の利用者から歓迎されないことは明らかでしょう。
石川県の調査では、福井県方面利用者のうち、大阪方面が42パーセント、米原方面が20パーセントと6割強となっています。「福井県民の新幹線」と強調することで、これまでの特急での関西アクセス利用者のことを考えない新幹線と「乗り換え」接続では、利用者にとっては「迷惑」ということではないでしょうか。


「九条の会 憲法セミナー」講師決まる

2009年07月10日 | Weblog
   「九条の会 憲法セミナー」講師決まる

   11月23日(勤労感謝の日)に福井市内で開催される「九条の会 憲法セミナー」の講師が決まりました、との連絡が入りました。

   井上ひさし氏(作家)     渡辺治氏(一橋大学教授)  のお二人です。
   豪華な講師ですねえ。

   入場料は1000円です。

   詳しくは、九条の会HPなどで発表されます。