前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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「非戦平和の願い  戦争と社会・戦争と本願寺派教団」

2009年07月29日 | Weblog
パネル展「非戦平和の願い  戦争と社会・戦争と本願寺派教団」が、福井市の西別院で7月30日まで開かれています。事務所の近くなので、昼休みにたずねました。(入場無料)
かねもと幸枝さんと懇談にたずねたこともあります。その際にも、教団の戦争協力の苦い歴史を反省し、さまざまな活動に取り組んでいるが、その一環としてこのようなパネル展にも取り組んでいることをうかがっていました。

さて、その内容は・・・・

  戦争時代の資料や写真などが展示され、解説がつけられていて、わかりやすい。仏具である花瓶や、梵鐘を武器にするために供出されている写真、戦死した夫の妻を「誉の妻激励会」として報じた当時の教団の新聞、精神総動員の特別布教ポスター「立信報國」の実物。
1942年昭和17年には、本派開教寺院が樺太・台湾・朝鮮・満州等をふくめ、420にのぼった、との解説と写真。これは、日本軍の占領地にまず出張所・布教所ができ、皇民化政策の一翼をになったものです。

ちょうど教団の会合が開かれている日ということもあって、会場には熱心に話し合いながらパネルに見入っているみなさんがいらっしゃいました。

浄土真宗本願寺派では、1991年に「わが宗門の平和への強い願いを全国、全世界に徹底しようとする決議」をおこない、過去の戦争協力への深い反省を述べています。

         ★

  福井市の鈴木市会議員の実家は大谷派のお寺さんです。鈴木市議から、「戦争で梵鐘を供出させられたが、戦後、それが三国で売りにだされていた。じいさんは猛烈に怒って、なんとか買い戻せないか、と思ったが、高くて買い戻せなかった」という話を聞いたことがあります。
  まさに、戦争協力と称して寺からださせた大事な梵鐘を、終戦のどさくさに金に換えた「日本軍国主義」。

  なにより多くの「信徒」を死においやった。
   宗教者もその傷跡から立ち直るには長い年月を要した。
  かつての戦争や靖国神社を美化する政治家、「先制攻撃」が国を守ることだと説く浅薄な「宗教政治屋」がはびこっている昨今。多くの県民に足をはこんでもらいたい企画です。