前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井の地域経済応援プロジェクトを。民主党県議の新幹線論

2010年12月24日 | Weblog

   昨日は地域訪問のなかで、「売り上げは以前の3分の1。深刻」(本屋さん)、「福井に仕事がないので、東海まででかけている」(建設関係)など福井の落ち込む地域景気の現場の声をお聞きしました。
さまざまな「限界」はあるでしょうが、県庁、市役所が地域密着型の公共事業で地域に仕事と雇用を増やし、地域金融も活気付ける取り組みが求められています。それは、新幹線やダムではなく、住宅リフォームや耐震助成、県産材住宅応援、災害に備えた防災工事など新しい制度づくり・いまある制度をさらに大規模に活用できるようにしていくことなどでしょう。
本屋さんなども、強制はできないわけですが公務員先頭に地域の「○○屋」さん応援プロジェクトなど、まず目に見える形で「応援発信」が必要ではないかと思いますね。たとえば、私はネット注文の場合でも、「宅配」は極力やめて、地域の本屋さんでの受け取りを利用するようにしています。


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民主党の鈴木こうじ県議が新幹線問題で意見をHPに述べています。・・・・・



   12月22日(水)この機会に、新幹線について述べる。私は「福井駅止まり」がベストだと思っている。新幹線のメリットである経済効果と、デメリットである建設費や並行在来線を考慮した結果だ。新幹線は福井の人が首都圏に行きやすいのではなく、首都圏の人が福井に来やすくなる。これが経済効果。
実は、今のまま「長野駅止まり」でいい。既存の交通体系は維持されるし、正直なんの不便もない。が、2014年には「金沢駅まで」開業してしまう。これは福井県にとって危機的。人・物・金が新幹線に移るため、小松-羽田便は壊滅。しらさぎも半減。サンダーバードも減少となる。経済が縮小に向かう。
では「敦賀駅止まり」ではどうか。これが福井県の“公式見解”。しかし、1兆円を超える財政支出に国が耐えられるか。福井県も毎年200億円のお金を10年以上出しつづけられるか。いや、その後も永遠に並行在来線の負担が残る。越美北線さえJRは切り離しにかかるだろう。負担が大きすぎる。
敦賀以西についてはもっと深刻。「若狭ルート」は事実上ありえないし「湖西線ルート」も費用対効果があわない。唯一あるのが「米原ルート」だが、滋賀県庁はノーだろう。彼らにとって負担が大きくメリットはない。国がやるのに任せておけばいい。(そのうち消えてなくなるかも。)
ところで、県民には新幹線不要論も多い。「知事と経済界が勝手にやっている」という批判。これは誠に深刻に受けとめねばならない問題で、政治がいかに国ばかりを見て、県民への説明責任を怠ってきたかの表れだ。それぞれの結論について、メリット/デメリットを丁寧に説明すべし。<以上> ・・・・



   わたしの見解と共通する点も多い。こういう立場を公式にだしたことは歓迎ですね。
先日の記者会見でもマスコミに質問され、「議員のなかには、県がすすめるひとつひとつの事業がムダだ、問題あり、と思っている人もいる。しかし、議会の現場ではお互いの地域のムダを批判せず、全体としてムダの温存がつづられようとしている」ことが「オール与党」議会の限界であることを実例を挙げて話した。

「県民には新幹線不要論も多い。「知事と経済界が勝手にやっている」という批判。これは誠に深刻に受けとめねばならない問題で、政治がいかに国ばかりを見て、県民への説明責任を怠ってきたかの表れだ。それぞれの結論について、メリット/デメリットを丁寧に説明すべし。」・・・その言やよし。
 ただ、議員は「外野の評論家」ではなく、政策決定にも責任を負う立場であり、議会での態度が問われるのです。