前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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日食を堪能。県庁前で大飯原発再稼働反対の宣伝行動。県原子力安全専門委員会で関電が「虚偽説明」か

2012年05月22日 | Weblog
  昨日は、日食の天体ショーを堪能しました。どんどん欠けていき、日差しが弱くなり、気温がスーッと下がっていく。なんともいえない感覚でした。

   その後、かねもと幸枝衆院候補との朝の街頭宣伝。県庁前では原発問題住民運動連絡会が座り込み宣伝行動。私もマイクをにぎりました。
「がんばってください」と何人もの方が声をかけて通っていきます。
今日も、明日も、今月いっぱいの予定でおこないます。午前9時から午後5時。「大飯原発再稼働はしないで」「原発ゼロの日本を」・・・みなさんも30分でも、1時間でもご参加ください。

   ひきつづき会議や地域訪問、福井県原子力安全専門委員会傍聴、などでした。
   専門委員会では、「これまでの審議事項の整理・確認」がだされ、報告書をまとめる作業にはいるようです・・・・・が、おおい町長が「今月中の判断はない」と述べたとか。
いよいよ、6月議会前の駆け込み審議ではなく、6月県議会でじっくり議論すべき、という声もでてきそうです。
そうすれば、本会議、常任委員会、特別委員会・・・としっかりした議論ができますし、県民のみなさんの傍聴やインターネット中継もされることになります。

   それにしても、昨日の関西電力の説明回答もお粗末さが目だちました。

とくに、大飯原発の周辺斜面安定性評価結果についての回答にたいして、委員から「みなさんがよくわかっていない、ということが今日わかった」ときつーいお叱りもでました。

    しかし、関電が「5月14日の意見聴取会」の資料を説明した際に、委員から「意見聴取会でのコメントは」と聞かれ、「コメントはなかった」と虚偽答弁ともうけとられる答弁をしたことは問題です。
実際には、5月14日の意見聴取会では「2次元解析でフリーならフリーで。なるべく山をゆるくすべき」「悩ましい問題だ。今後要求される安全率はどのくらいか」などのやりとりがおこなわれたからです。なぜ、関電の説明者が「コメントはなかった」などと「ウソ」を言ったのかは不明ですが、こういう態度は安全専門委員会の議論の前提にかかわることだけに重大です。

しかも、そもそも送電鉄塔崩壊の恐れがあり、対策工事が今年度から来年度におこなわれるのであり、福島原発事故の電源喪失の教訓に照らせば、対策完了前の再稼働計画などは驚くべきことです。

以下、報道です。

■福井・・・大飯原発、県専門委が論点整理 安全性確認は審議継続

関西電力大飯原発3、4号機(おおい町)の安全性を検証している福井県の原子力安全専門委員会は21日、県庁で会合を開き、東京電力福島第1原発事故から1年2カ月にわたり続けてきた審議内容の論点整理に入った。ただ、取りまとめの方向性を確認しただけで、具体的な議論には至らなかった。

 論点整理に先立ち、同原発敷地内の斜面の安定性などを審議したが、関電の説明に不十分な点があり、継続審議となった。
 会合後、県の石塚博英安全環境部長は、次回の会合で報告書の原案が示されるかどうかも「分からない」と述べるにとどまった。

 この日は、基準地震動(想定される最大の揺れの強さ)に対する制御棒の挿入時間、熊川断層と二つの海底断層が連動した場合の機器への影響などを審議した。

 制御棒について関電は、基準地震動での挿入時間は通常運転時より0・23秒遅れて1・88秒になるが、基準値の2・2秒を下回ると説明。委員から「2・2秒を超えるとプラントはどうなるのか」と質問が出たほか、地震による落下の抵抗力など解析に用いた数値を示すよう求めた。
 断層が3連動した場合、原子炉補助建屋や余熱除去系の配管などが基準地震動を超える影響を受けるが、関電はストレステスト1次評価で確認した1・8倍を下回ると強調した。
 大飯1、2号機近くの斜面が基準地震動でわずかに崩落する可能性がある点については、関電が詳細な解析方法を十分説明できず、委員が「分からないことが分かった」と厳しく指摘。回答を次回の会合に持ち越した。

 この後、論点整理に移り、ハード面では電源や炉心冷却機能の確保、地震への対応、ソフト面は初動人員体制の強化、指揮命令系統の明確化、途絶しない情報通信網の確立などを審議事項にすると確認。ただ、具体的な議論には入らなかった。

 方向性としてはハード、ソフト両面の安全対策を事故の進展に合わせた時系列で取りまとめ、原子力規制庁の早期発足や安全規制体制の再構築など国への要望事項を盛り込むと決めた。

 西川知事が政府に求めた大飯原発に対する特別な安全監視体制に関して県専門委で国から説明を受けるかどうかについては、石塚部長は「委員長と相談したい」とした。 ・・・・・・・・・