前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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大飯原発再稼働重大局面、安全ぬき再稼働は国民がのぞんでいない。敦賀原発活断層議論を傍聴。

2012年05月15日 | Weblog
   昨日は、大飯原発再稼働をめぐり、町議会が共産党の猿橋町議以外の賛成で「同意」するとか、県の専門委員会も非公式会議で安全性了承の報告書をまとめるなどの大きな動きがありました。
おおい町長は週内にも知事に同意を伝えると報道されており、今日は経済産業副大臣が来福するという。
いよいよ「最終盤」の様相にみえます。
   しかし、繰り返し書いてきましたが、安全問題でも、住民の防災対策でも、必要性でも、消費地の理解でも、おおきな課題を積み残したままです。
「このまま夏も原発ぬきで乗り切れたら、原発不要論が一気に拡大しかねない」との思いや、地元では雇用不安も大きいでしょう。
しかし、国民に歓迎されない選択を福井がすることを、多くの福井県民はのぞんでいないでしょう。
ましてや、おおい町民の声にもあったように「加害者」になる危険がある安全抜きの再稼働なのですから。


■朝日・・・・大飯原発再稼働、地元町議会が同意 11対1の賛成多数

福井県おおい町議会は14日の全員協議会で、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に同意することを議長と病欠者を除く11対1の賛成多数で決めた。午後に時岡忍町長に伝える。

 町議会は、東京電力福島第一原発事故を受けた安全対策、町民説明会などで出た住民の意見などを検証していた。

 時岡町長は町議会の意向や福井県原子力安全専門委員会の結論などを見極め、週末にも西川一誠知事に同意の意思を伝える。 ・・・・・・・


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   志位委員長も先日の記者会見で廃炉を求めた敦賀原発、その直下の活断層問題。
議論を私も傍聴しました。
日本原電の追加調査計画案にたいして、専門家からは「活断層である可能性を否定できない。浦底断層と分岐点まできちんとみるべき。時間かかってもやむをえない」「こうしたものが構造物の下にあることに懸念する。岩盤の専門家を交えた議論も必要」「日本原電が提示した空中写真では変動地形をみることはできない。文字面だけではだめ」など厳しい指摘が相次ぎました。
 保安院は「今後、適宜中味を確認していく。必要に応じて現地調査をする」としています。
 

■NHK・・・敦賀原発の地下亀裂詳細検査へ

敦賀市の敦賀原子力発電所について4月24日、専門家らが現地調査した結果2号機から西に150m離れた地中にある破砕帯と呼ばれる亀裂が活断層の可能性があり、敷地内を走る浦底断層という活断層と連動する可能性が指摘されたほか、2号機の真下を走る亀裂も活断層の可能性があるか調べる必要があるとして原子力安全・保安院が日本原子力発電に再調査するよう指示しました。
日本原電は14日の専門家会議で、これらの亀裂が活断層かどうかを調べる計画を示しました。
計画では2号機の真下や周辺にある6本の亀裂についてボーリング調査などを行って地層を詳しく調べ、過去に亀裂が動いた年代やずれた方向を測定し、亀裂が活断層かどうかや浦底断層と連動する可能性があるかについて調べるということです。

調査はことし11月まで行い日本原電は調査結果が出たものから随時国に報告することにしています。国の耐震設計の指針では活断層の真上に原発の重要な設備を設置することを認めておらず、調査の結果、2号機の真下の亀裂が活断層だった場合、定期検査で止まっている2号機が運転できなくなる可能性もあります。
専門家会議の主査を務める耐震工学が専門の東京大学の高田毅士教授は「亀裂が活断層かどうかを判断するためにはこれまで以上に詳しい調査が不可欠なので時間がかかっても綿密な調査をしてもらいたい」と話しています。・・・・・・・