物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

【書籍】文章王

2012年04月20日 | Weblog
『文章王』(村松恒平著、メタ・ブレーン)を読む。

もともとは前作『秘伝』と同じく、「[プロ編集者による]文章上達<秘伝>スクール」という、文章作成術の本だったのだが、読者とのQ&Aを通じて、だんだんと深い所へ入っていく。

--- 抜粋 ---
「資本主義の開拓時代が終わろうとしている。もう拡大なんかしそうにない。むしろ、エントロピーが増大しすぎて、熱死し、終焉していくプロセスだと皆なんとなく感じている。だから、今後は人間の身体性や内面性を開発していく、という時代が来る。そこにしかフロンティア(開拓していける領域)はない。表現を目指す人は、そういう予感を先取りしているのではないか。」
「文学に力がないっていうことは、人間があやふやであることが許されにくい時代っていうのかな。いや、内面的には非常にあやふやなままなんだけど、外面的にはあやふやを許されなくなっている。カテゴリーに分類されて、その枠の中で努力を強いられたりね。そういうことを強いられて内面的にもろくなっているね。」

なんか、哲学みたいな世界になってきた。ますます面白い。
次はシリーズ第三弾『書く人』へ。
コメント
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