芦原(あしはら)に鶴(つる)たてるところにうらうづがひ
たづさわぐあしの本葉(もとは)をかきわけてうらうづがひをあさりつるかな
(斎宮良子内親王貝合~「平安朝歌合大成2」)
藤潟(ふぢかた)
ふぢかたにこきむらさきのいろがひはいくしほなみかそめかへしけむ
(斎宮良子内親王貝合~「平安朝歌合大成2」)
しほみては-いそまになひく-いろかひの-うきみしつみみ-こひわたるかな
(夫木和歌抄~日文研HPより)
かせをいたみ-いはまかくれの-いたやかひ-そてのたちもや-すみかとはする
(斎宮貝合~日文研HPより)
おきつかせ-あれたるうらの-いたやかひ-そもみのほとの-すみかなりけり
(新撰和歌六帖-家良~日文研HPより)
あやしくそ-うらめつらしき-いたやかひ-とまふくあまの-ならひならすや
(新撰和歌六帖-信実~日文研HPより)
(題不知) 小大進
わが恋はかたしかたしのからす貝あふやあふやと心さはかす
(後葉和歌集~群書類従10)
(内に、貝合(あはせ)せんとせさせ給けるに、人にかはりて)
波よするしらゝの浜のからす貝ひろひやすくもおもほゆる哉
(山家集~「和歌文学大系21」明治書院)
水くくる玉に交じれる磯貝の片恋ひのみに年は経につつ
(みづくくるたまにまじれるいそかひのかたこひのみにとしはへにつつ)
(万葉集~バージニア大学HPより)
きみにのみ-なくさのはまの-いそかひも-かすめるなみに-なほやひろはむ
(玉津島社歌合~日文研HPより)