私はいわゆる昆虫マニアではない。
もちろん昆虫学的な観察眼はあるのだが それ以前に幼きころ蝶たちと
無心に戯れた原体験がある。
その生命体としての源意識次元で まこと自然環境の中で
波長交流を育んで来た真実が何よりも輝きを放つのである。
だから教科で指導されるがまま昆虫を採集し標本製作を行いながらも
心の片隅で蝶の亡骸を磔(はりつけ)することの哀しみに
次第に耐えられなくなった。
寧ろ 蝶は進んで捕らわれてくれたような気がしてならず
その想いをダイレクトに感受したとき
泣けて泣けてホルマリンや注射器は捨てたのだ。
時は過ぎ 今はこうして蝶との自然量子交流に無上のよろこびを感じている。
それは各種生命種間にもともと原初からある共生の財宝なのである。