ダイオキシン、という単語を久しぶりに耳にした。
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/080215.html
2007年製作のドキュメンタリー番組では、ベトナム戦争時に散布された
ダイオキシン(枯葉剤に含まれていた物質)の現状被害と、
枯葉剤製造の化学薬品メーカー訴訟とを扱っている。
被害とは、主に癌と、新生児における先天的障害―――いわゆる奇形児、である。
ただ、それらの障害とダイオキシンの因果関係は科学的には実証されていない。
動物実験では実証されているが、動物実験におけるほど大量にダイオキシンを摂取させての
実験は当然できないため、「実証されていない」が、
おそらく因果関係はある、と認識されている。
ベトナムの被害者の救済―――医療費の補償などを、枯葉剤を製造していた
ダウ・ケミカル社に求める裁判が、行われる。
「なぜ化学メーカーなのか?それを購入し、実際に使用したアメリカ軍の責任者、
アメリカ政府に訴えるべきでは?」
と思いながら見ていたが、どこかで
「政府は免責条項があり、時間の無駄なので」
とあった。
化学薬品メーカーは、「もしその毒性を知りつつ製造、販売していたのなら
国際法上違法となるので、訴訟対象になる」のだそうだ。
これは、日本で考えてみれば原爆被害者の訴訟のようなものか?
原爆被害者が、原爆の製造元であるアメリカ軍の研究所かどこかを
相手どって、補償を求めるようなものか?―――詳しくはわからないが、これは
サンフランシスコ条約のような、講和条約の中に定められており、
「国家責任」すなわち自国の政府にしか訴えられないものとなるようだ。
だから、アメリカ政府ではなくダウ・ケミカルなのだろう。
もしくはベトナム政府、ということか。
ここらへんは曖昧。
4回連続で流産をしたり、2人続けて奇形児を持つことになった親を見て、
久しぶりに化学での水俣病の授業を思い出した。
ところで、なぜ「久しぶり」にダイオキシンという単語を見たのだろう。
すなわち、ダイオキシンの問題っていうのがあったはずなのだけど、
それはどこからきてどこへいったのだろう?
ぐぐってみて、ようやく思い出したのは、
所沢の野菜に高濃度ダイオキシンが含まれている、というテレビ朝日ニュースステーションの
報道が、所沢野菜の価格暴落を招き・・・という事件だ。
これは1999年だった。
朝日新聞のデータベースで見ると、高濃度ダイオキシンの問題は
日本でも80年代くらいから少しずつあって、
1997年の大阪 豊能郡美化センター というゴミ処理施設で史上最高の高濃度が検出されたことで火がつき、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E8%83%BD%E7%94%BA#.E3.83.80.E3.82.A4.E3.82.AA.E3.82.AD.E3.82.B7.E3.83.B3.E5.95.8F.E9.A1.8C
一気にダイオキシン特別措置法が出来上がった、というのが
超大まかな流れのようだ。
これによって、中学校に焼却所が撤去され、ゴミ捨て係の仕事が変わったことは記憶にある。
で、そのあとに上に述べたニュースステーションの問題。
ここで、疲れてしまった。
さて、ダイオキシン問題はどこへ行ったのか?
特別措置法が解決したのか?
そもそも、超大騒ぎするほどの問題だったのだろうか?
本でも読んでみなくちゃわからない。から外へ行こう。
ここまでの印象だが、
ダイオキシンに代表されるような化学物質の問題、これは今の
中国産ギョウザに入っていたらしいメタミドホスとも通ずるが、
こういう目に見えない、実証の難しい問題、かつ突発的に発生する問題における
メディアの反応は本当に大事、というか、決定的だと思う。
問題の大きさを決めてしまう・・・そしてその問題自体は忘れられていく。
メディアの自浄機能があるとしたら、どこだろうねぇとまで軽く考えてしまいました。
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/080215.html
2007年製作のドキュメンタリー番組では、ベトナム戦争時に散布された
ダイオキシン(枯葉剤に含まれていた物質)の現状被害と、
枯葉剤製造の化学薬品メーカー訴訟とを扱っている。
被害とは、主に癌と、新生児における先天的障害―――いわゆる奇形児、である。
ただ、それらの障害とダイオキシンの因果関係は科学的には実証されていない。
動物実験では実証されているが、動物実験におけるほど大量にダイオキシンを摂取させての
実験は当然できないため、「実証されていない」が、
おそらく因果関係はある、と認識されている。
ベトナムの被害者の救済―――医療費の補償などを、枯葉剤を製造していた
ダウ・ケミカル社に求める裁判が、行われる。
「なぜ化学メーカーなのか?それを購入し、実際に使用したアメリカ軍の責任者、
アメリカ政府に訴えるべきでは?」
と思いながら見ていたが、どこかで
「政府は免責条項があり、時間の無駄なので」
とあった。
化学薬品メーカーは、「もしその毒性を知りつつ製造、販売していたのなら
国際法上違法となるので、訴訟対象になる」のだそうだ。
これは、日本で考えてみれば原爆被害者の訴訟のようなものか?
原爆被害者が、原爆の製造元であるアメリカ軍の研究所かどこかを
相手どって、補償を求めるようなものか?―――詳しくはわからないが、これは
サンフランシスコ条約のような、講和条約の中に定められており、
「国家責任」すなわち自国の政府にしか訴えられないものとなるようだ。
だから、アメリカ政府ではなくダウ・ケミカルなのだろう。
もしくはベトナム政府、ということか。
ここらへんは曖昧。
4回連続で流産をしたり、2人続けて奇形児を持つことになった親を見て、
久しぶりに化学での水俣病の授業を思い出した。
ところで、なぜ「久しぶり」にダイオキシンという単語を見たのだろう。
すなわち、ダイオキシンの問題っていうのがあったはずなのだけど、
それはどこからきてどこへいったのだろう?
ぐぐってみて、ようやく思い出したのは、
所沢の野菜に高濃度ダイオキシンが含まれている、というテレビ朝日ニュースステーションの
報道が、所沢野菜の価格暴落を招き・・・という事件だ。
これは1999年だった。
朝日新聞のデータベースで見ると、高濃度ダイオキシンの問題は
日本でも80年代くらいから少しずつあって、
1997年の大阪 豊能郡美化センター というゴミ処理施設で史上最高の高濃度が検出されたことで火がつき、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E8%83%BD%E7%94%BA#.E3.83.80.E3.82.A4.E3.82.AA.E3.82.AD.E3.82.B7.E3.83.B3.E5.95.8F.E9.A1.8C
一気にダイオキシン特別措置法が出来上がった、というのが
超大まかな流れのようだ。
これによって、中学校に焼却所が撤去され、ゴミ捨て係の仕事が変わったことは記憶にある。
で、そのあとに上に述べたニュースステーションの問題。
ここで、疲れてしまった。
さて、ダイオキシン問題はどこへ行ったのか?
特別措置法が解決したのか?
そもそも、超大騒ぎするほどの問題だったのだろうか?
本でも読んでみなくちゃわからない。から外へ行こう。
ここまでの印象だが、
ダイオキシンに代表されるような化学物質の問題、これは今の
中国産ギョウザに入っていたらしいメタミドホスとも通ずるが、
こういう目に見えない、実証の難しい問題、かつ突発的に発生する問題における
メディアの反応は本当に大事、というか、決定的だと思う。
問題の大きさを決めてしまう・・・そしてその問題自体は忘れられていく。
メディアの自浄機能があるとしたら、どこだろうねぇとまで軽く考えてしまいました。