ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

マタハラ

2013-10-03 21:29:51 | Private・雑感

 NHKのクローズアップ現代。マタハラがテーマだったが、マタハラがある現実は分かったものの、現実的な解決策はよく分からなかった。特に、マタハラが深刻と思われるシフト型勤務の職場ではどうすればよいのか。「どの職場でも人に余裕がなくなってきている」という解説があったが、自殺統計や職場のうつ病などの経緯をみる限り、それは1990年代後半からそうなのだろう。これに加えて、女性の就業率は上がってきたし、男性の所得は下がってきていて女性の就業継続意欲も高まってきた。一応制度もできてきた。だけど、職場の対応は追いついていない。

 ひとつ勉強になったこと。番組で取り上げられていた、うまく対応している小規模の商社の社長が、「何で自分だけが、という不公平感があるときにハラスメントは起きる」と話していたこと。同僚たちが、産休に入る女性に対し「なぜこの人のせいで仕事が増えなければいけないのか」と感じてしまうと、女性が産休、育休、それからの復帰ができたとしても、言葉や態度で出てしまう。「同僚が子どもを生み育てること、それにより仕事を休んだり短時間にしたりということは、社会にとっても会社にとっても、私にとっても良い意味があるのだ」と思えたならこんなにすばらしいことはない。この商社がうまくいっているのは、やっぱり商社という仕事柄やりくりしやすい部分もあると思う。もともと、効率化する余地のある職場、職種なのだ。私のように書く仕事も、予算の達成などのノルマがない点で、その分、量より質がもともと評価の対象の多くを占めている点でやりやすい職業だと思う。

 根本的に思うのは、やっぱり「メンバーシップ型労働社会」だから、長時間労働、抱え込み型の仕事の仕方はなくならず、人と仕事をワークシェアしにくいという日本の働き方だ。だからマタハラの問題があり、女性のキャリアアップが遅れていて、上司や人事のコアにも女性が少ない。営業部長も人事部長も、財務部長も、そして営業チームの先輩のほとんども女性、というベトナムで一度働いてみたら考え方も変わるのではないか・・・。


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