ドルに懸念ありということでユーロの保有比率を上げていたのは国際金融の現場では皆同じだったと思う。そのユーロからついに資金移動を考えたときに、ドル以外を求める流れがゴールドを、そしてYENを押し上げた。昨年11月に始まったギリシャ問題が、ユーロ圏金融当局と市場との捉え方の違いにより(従来感覚の)対応策が市場に先読みされ結果的に後手に回るという構図は、08年当時のポールソン時代の財務省とバーナンキFR . . . 本文を読む
連休中のニュースで自分のなかで注目したものは、5月3日にECB(欧州中銀)が発表した「担保基準緩和」の決定だった。
中身は中央銀行としてとてもじゃないが受け入れることのできない“質の悪い債券”この場合格下げされジャンク債となったギリシャ国債を、“規則を曲げて”受け入れるというものだった。というのもお膝元のギリシャの民間銀行は元よりユーロ圏の銀行も、“破たんがない”ことを前提にギリシャ国債を保有し . . . 本文を読む