金市場にかかわらず最近の値動きを見ていて思うのは、休み前の手仕舞いが目立つという点。特に海外市場とりわけNYでそれが顕著で確かにそれはわかる。日本にも「月金処理」という言葉があるが、これは金曜日の午後6時から翌週月曜日の午前9時までにシャッターが開き銀行業務が開始されるまでの63時間の間に、破綻の宣言と処理の方向を決めるということで、出てきた言葉。いずれにしても日曜日の夜にFRBが動いたり、ベア・スターンズの処理が週末に決まったと、休日を利用した動きが定番ということ。したがって「休みの間に何があるかワカラン」ということになる。それで休み前と後で、市場価格が激変などとなっては元も子もないので、手堅く手仕舞いということになる。週末に軟調展開は、平常時でも見られるが、今の環境のもとで増幅されているということか。その意味で週末症候群。
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メリマンはフォーキャストに書いてました
相場にはサイクルがあると…
大統領選ラリー中のヒラリー・クリントン氏が米国経済について「このままでは日本病になる」と発言し、新たな財政支援策を強調したとウォルストリート・ジャーナルは報道しているそうです。
普段は日本に冷たいヒラリー氏があえて日本の教訓を警告するなんて。11月の大統領選本番で経済対策は大争点となるとされており、やはり今年いっぱいは米国経済はダメなんだろうなあと考えると、元気も萎えてきます。
FRBといいECBといい連続資金供給し続けています。これだけ流動性が確保されればインフレ確実やインフレ懸念などさかんに言われており現時点でもそう言い続けるコメントや記事をよく見かけます。そうなれば、いろんな資産が急騰するでしょう。アメリカのインフレ連動債は大変な売れ行きのようでマイナス金利がつくほど活況だったようです。一歩間違えば平成不況の二の舞だけに各国金融当局の手腕が問われるところでしょう。まかり間違えば、ポートフォリオ理論を根底から覆す事態(信用収縮で現金が一番安心)となるやもしれません。などと言ったとしても所詮最安値で現物売った曲がり屋のお話でございます。
売りなのか?混沌として判断できません。