年末のドタバタで更新が滞りました。29日は、以前、講師をやらせてもらった敏腕個人投資家の勉強会メンバーを中心とする忘年会が都内であり、急遽声がかかり参加。二十数名の参加者で、件の個人投資家の皆さんは半数くらい、後はエネルギー関係のアナリストなど異業種交流会の様相。
ただ投資家の皆さんは、いずれもただ者ではない人達ばかり。マネー誌などに本名ではなく登場する人も多く、たとえば職業は掃除夫、資産は数億円というような人達。もともと少額から株式投資を始めた人が多い。言えるのはそれぞれ個性的で話していて楽しい。一様に投資の上での独自のルールが確立しているようだ。もっとも、忘年会なので、以前、知り合った人も何人かいて楽しく飲んで話して、取り立てて具体的な相場の話をするわけではない。ただし、この機会だからと最近の市場環境などを持ち出すと、 “互いの見解のキャッチボール” 的な話が面白いし、参考になる。来年の春に久々に講師の声がかかり、もちろん快諾。こちらとしても楽しみだ。
さてNY金のほうは、1300ドル超で2017年を終えた。11月16日のラジオ日経「マーケット・トレンド」にて、年内1300ドル超で終了という話をしており、その通りなったので正直、 “お~、よしよし”といったところだ。そういえば、今回の忘年会で初対面のベテラン証券アナリストの方が、当方のことを以前から関心を持って見ていてくれているようで、(結果的に)あるアドバイスをしてくれ、なかなか率直にモノを申してくれる人が少ない中で、ありがたかった。何気に触れあった人との話に、自分の仕事のスタンスが変わることもあるなぁ・・と。
NY金に話を戻すと、このところ市況解説にて上げの原動力はショートカバーとしてきたが、日本時間の昨日早朝に発表されたCFTCのデータでは、やはりショートは減っていた。ざっくり書くと12月の前半2週間で重量換算で99トン増えたショートが、後半2週間で87トン手仕舞われていた。つまり“踏まされ”ていた。今週末はドル安が目立ち、ユーロドルは9月11日以来の1.2ドル台の高値に。ユーロ高はそのままドル・インデックス(DXY)に反映され9月以来の92ポイント割れが見えてきた。
ちなみにラジオ日経「マーケット・トレンド」11月16日放送分のURLが、ラジオ日経のサイトで表示されないので、直近12月14日分を以下に掲載することに。
みなさま、良い年をお迎えください。
マーケットトレンド 12月14日放送分
http://www.radionikkei.jp/podcasting/trend/2017/12/player-20171214.html