亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

今夜はイベント日

2014年07月03日 18時17分14秒 | 金市場

九州を中心に西の方は通常では考えられない規模の豪雨になっているとのこと。そちら方面の方は十分気を付けてください。いまから3年ほど前の夏、和歌山南部(紀南)が豪雨に見舞われた際は、あの熊野川ですら大氾濫状態で5月に友人と車で上流に行った際に、ここまで水が来たという場所は、想像を絶する場所でそんなに水位が上がったのか!!!??という場所だった。三陸の津波も同じ感覚だったのだと思う。気をつけましょう。

さて雇用統計にECB理事会にISM非製造業景況指数に週間新規失業保険申請件数に米貿易収支に、その他いろいろとすべて今夜に集中。昨夜のADPは28万人台の増加ということで、本日のNFP(非農業部門雇用者数)の増加規模を上方修正したところもあるようだ。20万人超となると5ヵ月連続となるので、1-3月期GDPマイナス2.9%を忘れさせる結果ということになる。しかし、それは想定されていることで、それでもなおイエレンFRBは慎重姿勢を崩さず、というコンセンサスの下でNY株の静かなる新値更新は続くという流れ。景気の過熱の兆候を探そうとしている人々は、今夜の週当たり賃金の伸びなどに注目している様子。インフレ傾向の高まりを感じさせるデータの変化に耳を澄まし目を凝らしているわけだ。

NY株については、ダウ工業株30種は年始から13回目、S&P500種に至っては24回目の高値更新。過熱感のない相場は長持ちするというのは経験則の教えるところ。とは言うものの、度重なる最高値の更新自体が警戒要因となっており、追加資金の投入をためらわせるがゆえに出来高も膨らまない。つまり過熱を感じさせない。しかしカネは“余っている”わけで待機資金はここに来て金市場にも流入。他の貴金属にも。それだけでプラチナは1500ドル台に乗せることに。スト云々など二の次のファンドの攻勢。

株式も金価格も今夜はどちらに動いても不思議はなく、3連休となるのでポジション調整を巻き込んで一方向に傾く可能性は否定できない。しかし、外部環境を考えると売り買い交錯ということか。

明日の夕刻は、ラジオNikkei「マーケット・トレンド」生放送登場です。17時30分から。ネットでもOK。
ラジコ http://radiko.jp/#RN1

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