亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

今夜はNYダウが新値更新なのか?

2019年04月24日 22時22分06秒 | 金融市場の話題
ついにS&P500種、Nasdaqが過去最高値を更新した。当然NYダウ30種も追随し更新ということなんだろうが、割高感がぬぐいきれないのは事実だろう。(10年債利回りが2.5%を割るなど」金利水準の低下がこの株高を妥当化するといわれても、株高を追認するための理由探し(理屈)のようで違和感がある。やはりFRB(米連邦準備理事会)のハト派政策を投影したうえで、ここまで何度も上書きされた“米中協議の手打ち近し”という楽観論が支配する金融相場という点は否定できない。いつものセンチメント主導。

確かに5Gという新たなフロンティアは新たな需要の拡大という点で、株式市場には好材料には違いない。しかし、それも相応の織り込みが進んでいるように思われる。次の大きな資金の流れが、5Gに関連して切り開かれる分野に注がれるとしても、米中技術覇権(軍事覇権)争いという要素が加わっているので、どこまで民生化するのかという点や、コスト面でもインターネットの普及の時のようなスピード感はないんじゃないかな・・と。

1990年代初めに軍事上の機密事項だったインターネットは、東西冷戦の終了で一気に民政化、技術公開が進んだ。独自の技術ゆえに公開する余裕が米国にはあった。追随ができないくらいに、はるかに先行しており、米国についてゆくしかなかった。大きなビジネス分野が立ち上がることになった。それが進展していわゆるGAFA世界に至ったが、問題はこの先。探し求めていたフロンティアが「5G」ということだが、そこに阻害要因が立ちはだかる。2大大国の覇権争いがそれ。技術競争での競い合いならばイノベーションも期待できるが、端から相手の機材は導入するな、ということなので構図は異なる。もっとも、中国の機器は指摘されているような点が気になるのは確かで、正直に書いて10年ほど前か?以前、事務所でIBMのPCを使っていたがLenovoに代ってからは別銘柄に変えたのは、いま指摘されているようなことを考えたからだった。まぁ、当方の事務所など、だから何なのさということだろうけど。まぁ、いろいろ考えながら行動しているということですよ。

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