亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

判断

2006年03月09日 23時55分27秒 | 金融市場の話題
午後にずれ込むと思われていたものの、いつ結論がでるのかも分からなかった日銀の金融政策決定会合の判断が下されたのを知ったのは、・・・・というよりも判断が下されたと察したのは、たまたま見ていたPC上のTOCOM(東京工業品取引所)の金市場の“板”にいきなり1000枚以上の買い注文が出た時だった。14時50分頃かなぁ。判断としては、量的緩和解除決定で材料で尽くしというものだったんだろうか・・。率直な意見としては、逆に日銀が解除を先送りにすることが、マーケットの動揺を招いたんじゃないかなということ。(結果論ということになるが)人気取りに徹したような小泉政権の言うことに(天下の)中央銀行が耳を傾け、政策判断をするという状況は、茶番以外の何ものでもないだろう。日経が取り上げていた(ブッシュ・ファミリーの)グレン・ハバードのインタビュー内容(「日本経済は未だデフレから脱しているとは思えない」)からしても、相応の解除見送りというプレッシャーを感じさせるものだった。そりゃあ、そうだろう長期金利が跳ね上がる中での、いまや最大の資金供給源である中央銀行の引締め方針は、足元では先送りが妥当との判断が働いてなんの不思議もないわけだ。少なくとも、3月28日のFOMCを前にしては尚のこと、それは言えるだろう。

株式市場のほうは不透明要因がなくなったということで買われたとのことだが、異常な状態から日本経済が抜け出す第一歩ということであって、日銀が日本経済の先行きに自信を示したという判断は、好感されて当然ということになる。おまけにゼロ金利は当面維持される見通しも示されたことだし、事態はソフト・ランディングということ。

福井総裁は知る人ぞ知るトラ・ファンで、かつて(今も?)星野後援会長だったんだ・・・・本件には関係ないけど・・・・・。

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