亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

コラボレ相場に拍車が掛かってきた

2005年12月12日 17時20分51秒 | 金市場
(17:05)週末のNYコメックスが7㌦以上上げて530ドルを突破し、東京(TOCOM東京工業品取引所)に鞘寄せしたことから、今度は東京が走るという“リレー”が続いている。週明けのTOCOMは寄付きからストップ高で始まり、そこから小緩んだものの、ドル建てスポット価格がするどく反応したことから、再びストップ高に張り付いたまま終わってしまった。東京の先物市場の動きが現物価格を押し上げる展開が続いている。TOCOMの規制にしても、なにも東京だけが独りで走っているわけでなく世界的な上昇相場の中に東京もいるというスタンスか?結局は注意深く見守る、にとどまっている。事実NYコメックスのアクセス(夜間取引)は15時頃に540ドル台に乗せてきた。それにしても東京主導であることに変わりはない。今日の日経平均も300円以上も上げて1万6千円が迫ってきた。ジャパン・マネーの回転数が、ますます上がっているのがわかる。金市場では欧米勢もそれに意を強くし相乗りしているということ。やはり日米余剰マネーの「コラボレ相場」だ。

引け後ブル氏に電話したら、買うに困って(?)「穀物の一角までストップ高です」といっていた。金市場(TOCOM)の方は、値頃的に利食い売りや新規売りが出たのかも知れぬが、新規売り(カラ売り)は勇気がいるね。人の行く裏に路あり・・・とはいうが、モメンタム相場ゆえに棹(さお)さして流されたほうが良さそうだが。じっと動かず、ひたすらLet it go 。それが難しいんだけどね。手のひらを返したような展開もあるしね。どっちに転んでもという心構えは必要だろう。自分の取れるリスクの範囲を考えよう。中長期の見通しは、上げで意見がそろっていた。問題は、それを今やっちゃうの??という状況をジャパン・マネーが作っているんじゃないかという点だ。結局大人しく見守る相場になってきた。行き先はボールに聞いてくれ!しばらく、やっていないがKのティーショットのようだわ。

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4 コメント

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とうとう・・・ (通りすがり)
2005-12-12 19:13:20
TOCOMも重い腰を上げて規制を掛けてきました。

今回の措置が同様に相場に影響するかが楽しみです。

波乱の呼び水となるのか、はたまた、何するものぞと上げるのか・・・。



買えない相場は上がると言いますが、これからの相場はどうなるんでしょう。



楽しみです
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返り咲き? ()
2005-12-13 10:30:22
待ちこがれた金・白金の逆転も考えられますか…

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調整? (いつも拝見しております)
2005-12-14 19:38:04
金をはじめ、商品市場にようやく調整が訪れたようですね。

ただ、TOCOMの金は取組が多すぎます。

整理にはそれなりの値幅か時間が必要とならないか心配です。

為替も逆転しているみたいで、株式市場も本日少しだけ下がりましたが、本格的に調整局面となれば、過剰流動の総強気も一段落と言ったところになるのかどうか・・・



個人的にはオーバーシュートもありましたが、120.90の抵抗線が守られて少しほっとしています。
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やっときた調整局面 ()
2005-12-15 00:16:14
やりすぎた咎(トガ)ということだろうが、やはりそれなりに海外にも影響力が・・・。



今回の東京主導相場は海外勢のなかに、「日本勢も無視できないぞ」という見方を植え付けたのは事実。それなりに意味はあった。これで500ドルを固められたら展開の上でも意味があった・・・となる。



Ptとの逆転はいずれあってもおかしくはないでしょ。

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