13日、14日そして昨日も書いた米系大手証券、投資銀行の関連投資会社(特定目的会社)のサブプライム・デリバティブ金融商品在庫の問題だが、本日の日経夕刊で取り上げられていた。夕刻、出張から戻り、今頃気づいた。先週からポールソン財務長官を中心に話し合いが行われているものだが、コンデュイットなどと呼ばれ、バランスシートにも載らない存在だけに、それを救済することに難色を示すところもあるということ。しかし、ある日突然、バランスシートに載ることになる存在だし、その可能性が高まってきたので、皆慌てているというのが実態だろう。
それにしても今回のサブプライム・デリバティブ商品だが、ゴールドマン・ザックスはショート(空売り)で大儲けというのは、さすがなのだ。たしかオーストラリアのヘッジファンドもショートで儲けていたはず。
それにしても今回のサブプライム・デリバティブ商品だが、ゴールドマン・ザックスはショート(空売り)で大儲けというのは、さすがなのだ。たしかオーストラリアのヘッジファンドもショートで儲けていたはず。
グリースパン元FRB議長はテレビ番組の中で「サブプライムローン問題はまだ最悪を具現化していない」と警告を発している。世界金融のトップを長年勤め、今はフリーの人の発言だから重みがある。
野村證券は1400億円もの損失を計上。米国では大手銀行が11兆円のサブプライム基金を創設、これからやってきそうな嵐に備えている。季節はブラックマンデーの晩秋へとさしかかる。ニューヨークも東京もまたぞろ株を下げ始めた。金融株は最悪。
日本の金取引は、現物が売り越し、先物が買い越しと、対照的な「秋の風景」である。
小さな愛犬家様のご指摘のようにそろそろ潮時かもしれませんね。キャッシュポジション増やしときます。
アジアでは、先の福井・日銀総裁発言に続いて、開催中の中国共産党大会でも「株式市場のバブル」をけん制する論議がありました。
世界協調で市場に対して「口先介入」が行われていると見れます。これはこれまでになかった新しいグローバルな展開でしょう。
NHKBSの経済ニュースも、再びサブプライム問題を特集していました。週末のG7の主議題はもちろんこの問題。
この間、原油は市場最高値を更新し続けているし、トルコ×イラクという地政学的な「特別オプション」まで浮上。
私には、話が出来過ぎ、揃い過ぎていて、イラク戦争開始時のような米国の国家的意思が背後にあるんじゃないか、とまで感じてしまいます。想定外の大きな何かがあるのではないか。
「小さな金市場」にとっても当分、良くも悪くも「緊張場面」には違いないですね。