先週から今週と、夜までいろいろ入っており、更新が滞っている状況につきご容赦を。株式市場の連騰記録自体にはあまり意味を感じないものの、市場センチメントという点では、面白い素材だなぁ・・と。行き過ぎるところまで行かないと、戻らない振り子・・・という印象で見ております。
昨夜書こうとして書けなかったのは、ここにきての世界的な株高に加え(リスクオン)、ドル金利(米長期金利)の上昇の中で、NY金がそれほど下げていないという点。上院共和党が、10月から始まっている)2018年度予算案のブループリントを可決とのニュースが伝わり、内容も10年間で最大1兆5000億ドルの財政赤字の拡大を認め、しかも共和党保守強硬派の議員も賛成に回っていたので、このまま税制改革も行けるんじゃないかと・・・市場は判断。
こうなると今後、景気拡大はさりながら財政赤字が膨らむのは目に見えているので、長期金利は上がるだろうと、米債は売られ金利は上昇。先週末は7月初め以来の2.4%に接近。ちなみにその当時のNY金は1210ドル前後だった。つまり、長期金利の水準が表すリスクオン環境にもかかわらず、1280ドル近辺に位置しているNY金は、“底堅さ”、“下げ渋り”を感じさせるものといえる。
この辺りは、今週の金曜日27日の夜9時からの日経CNBCの生放送「夜エクスプレス」に登場予定で、そこでも取り上げようと思っております。