米大手ノンバンクCITが破産申請というニュースは日本時間の早朝に伝えられた。以前から破綻は時間の問題とされていたが、債権者との話し合いのもと既に大まかな再建計画もできている「事前調整型破産」という形。報道によると「中小企業向け融資の最大手とされ、その影響が懸念される」とされる。それはその通りだろうが、関連子会社を含めすべての分野で営業は続けるということなので、この破産申請にともなったさらなる混乱は足元ではなさそうだ。まぁ、織り込み済みということか。
問題は、ブッシュ政権時代の昨秋、同社に注入した公的資金23億ドルが回収不能になる点だろう。初の焦げ付きということになる。国民負担という点もあるが、このところの一連の流れから思うのは、当局の議会(すなわち国民)に対するいわば“遠慮”につながっているからだ。それでなくとも、公的資金の注入では、それがなければ破綻していた大手金融が高額ボーナスの原資に充てていたことが露見して非難の的になったのはご存じのとおり。以前、書いたが先週末でついに破綻が年始からの累計で115行になったあおりで、FDIC(連邦預金保険公社)の保護基金は9月末で干上がってしまっている。自前の流動資産でやりくりしているのが現状だが、本来なら財務省に掛けあって1000億ドル(9兆円)の融資枠があるにも関わらず、それが言い出せない。言い出せないので、金融機関に預金保険料の3年前払いを要求するとされる。
まぁ、回らなくなれば掛け込むだろうから、懸念には及ばないだろうが、ポイントは2010年は議会選挙ということ。すでに始まっているが、今後の政策に来年の中間選挙はますます影を落としそうだ。その辺りも頭に入れて、これからもいろいろ発生するイベントを見ると、やや違った様相が見えてくるのではないか。
問題は、ブッシュ政権時代の昨秋、同社に注入した公的資金23億ドルが回収不能になる点だろう。初の焦げ付きということになる。国民負担という点もあるが、このところの一連の流れから思うのは、当局の議会(すなわち国民)に対するいわば“遠慮”につながっているからだ。それでなくとも、公的資金の注入では、それがなければ破綻していた大手金融が高額ボーナスの原資に充てていたことが露見して非難の的になったのはご存じのとおり。以前、書いたが先週末でついに破綻が年始からの累計で115行になったあおりで、FDIC(連邦預金保険公社)の保護基金は9月末で干上がってしまっている。自前の流動資産でやりくりしているのが現状だが、本来なら財務省に掛けあって1000億ドル(9兆円)の融資枠があるにも関わらず、それが言い出せない。言い出せないので、金融機関に預金保険料の3年前払いを要求するとされる。
まぁ、回らなくなれば掛け込むだろうから、懸念には及ばないだろうが、ポイントは2010年は議会選挙ということ。すでに始まっているが、今後の政策に来年の中間選挙はますます影を落としそうだ。その辺りも頭に入れて、これからもいろいろ発生するイベントを見ると、やや違った様相が見えてくるのではないか。