亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

御見それいたしました

2010年07月09日 17時23分09秒 | 金融市場の話題
まず金市場の話から。いわゆる「ポジション調整」と呼ばれるが、NYコメックスの建て玉残高を示す取組は、7月7日時点では57万1466枚(1枚=100オンス)と4営業日で3万4326枚と約6%減少した。ファンドが取引から“降りている”ことを示しているが、米・欧ともにかなりポジティブなデータなり見通しなりが出ない限り1200ドル近辺の価格を維持したまま日柄調整が進むとみる。

昨夜はECB(欧州中銀)定例理事会。大方の予想通り1%の政策金利の据え置きとした。理事会終了後のトリシェ総裁の記者会見が注目されたが、現在実施されている域内の金融機関の資産査定(ストレステスト)の結果について「必要に応じて適切な措置を講じるべき」であり「銀行は必要なら政府の支援を利用して資本基盤を強化すべき」とした。資産内容が悪化している銀行は増資すること、自力で無理なら政府が速やかに対応すべしとした。
いずれにしても昨年の米国のように結果公表を機会に市場が安定することが第一義となっていることがうかがえる。発言内容の市場の受け止め方は、資本不足が表面化する金融機関が出るであろうということ。その場合、どう対応するかが次のステップとなる。

笑ったのはトリシェ総裁の記者会見として伝えられた内容に

「ワールドカップでどちらが優勝するか、好みはない(そりゃ、そうでしょ。総裁はフランス人やけんねぇ)。ワールド・カップの結果が示したのは、欧州を過小評価すべきではないということ(すんません、我らはドイツ、オランダ戦の前夜に飲みながら、どちらが勝つかでユーロの先行きを占おうとしておりました)」ということだった。

予選の初戦で欧州勢がコロコロやられるのを見て、我らはやはり今年はユーロ圏にとっては鬼門の年とか言っていたのだった。シツレイいたしました、トリシェさま。






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4 コメント

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日柄調整 (fairlane)
2010-07-09 21:08:03
1200近辺維持して取り組み減りますかね。。。
1150~1180の辺りは玉が薄いんでここは突破されると踏んでます。

Disclosureしておきますと当方ノーポジです。
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公式発表 (ゆうすけ)
2010-07-09 23:54:15
投資家でもなく専門家でもなく、政治・経済に興味を持つだけの者にとって、FRB、ECB、あるいは日銀の発表は極めて分かりにくものです。解説なしでは判断不能です。
疑り深い者はがぜん裏読みなどして、また口先介入とか口先誘導ではないかと思ってしまいます。
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ワールドカップに世界が見える (ささやか)
2010-07-10 09:35:16
広告にワールドカップ不参加の中国の存在が見えたり、通貨は一緒だけれど国歌国旗は民族単位の国どおしで闘ったり、世界は広い、色々ありますね。
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阪神、予想先発の鶴は救世主になれるか? (パリーグファン)
2010-07-10 16:47:10
今日のパリーグは岩隈ー涌井、和田ー成瀬
ダルビッシュー小松とすべてがエース対決で見ごたえがあった。

巨人は負けそうだから、今日の横浜戦は大事だ。

金ね・・金はなるようになるだろう。
円高だけが長期的な課題だが・・?
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