結局FOMCは利上げ停止の方針を示さずというよりも、“示せなかった”ということだろう。3月末のFOMC議事録が公表された際に、利上げ打ち止めの意見が複数出ていて市場の話題になったよね。そして4月下旬のバーナンキ議会証言でも、利上げ停止に言及してメディアはその部分を“切り取って”報道した。その翌週、本人は間接的にその「利上げ停止見通し」の火消しに回った。昨夜の声明文は、いろいろ取り上げられているのでそちらを見てもらうとして、読んで思ったのは、ポイントは為替・・・「ドル安の側面支援」ではないかということ。4月のG7(7ヵ国財務相・中央銀行総裁会議)の際に「特別文書」として突出する米国の巨額の赤字問題が「対外不均衡の是正」として盛り込まれ、にわかに市場は赤字、赤字と騒ぎ始めたが、当方の解釈では「為替調整による米国の債務減らしに暗黙の了解が得られた」ということ。繰り返しになるが、「連続利上げとドル高の並立は今の米国には無理があり、どちらかを放棄せざるを得ないわけで、やめるならドル高放棄」ということ。
・・・でドル安誘導を始めた。もともと債務はドル建てなので、不都合はない。しかし、そのタイミングで利上げ停止を真正面から謳ってしまうとドル相場は波乱の展開になりかねない。それともう一つは、ドル安になることで起きる、輸入物価の上昇。原油などエネルギーコストも上がるので、その面でインフレには警戒モード。銅が史上最高値などと報じられているが、運用者としては、この環境変化に対応すべくドルヘッジとしてメタル系、エネルギー系への資金シフトを加速させたのかね。それとも調整直前の仇花か?
・・・でドル安誘導を始めた。もともと債務はドル建てなので、不都合はない。しかし、そのタイミングで利上げ停止を真正面から謳ってしまうとドル相場は波乱の展開になりかねない。それともう一つは、ドル安になることで起きる、輸入物価の上昇。原油などエネルギーコストも上がるので、その面でインフレには警戒モード。銅が史上最高値などと報じられているが、運用者としては、この環境変化に対応すべくドルヘッジとしてメタル系、エネルギー系への資金シフトを加速させたのかね。それとも調整直前の仇花か?