上海発の株安連鎖は一応収束したが、根底にあるのは中国国内の金余り(過剰流動)の問題。そこに上海の場合、公的資金の不正流用あるいは職権乱用による不正流用、さらに国有資産の私物化という問題が絡んでいそうだ。拡大一途の中国の外貨準備は金市場では早くから材料のひとつとなってきた。すでに国家外貨管理局の関係者や国営銀行のエコノミストなどからは外貨準備がドルに偏るのはリスクがあるので、中身を“多様化”するべしとの提言が数多く出されてきた。その中には具体的に金という言葉も現れていた。以前は金市場もそうした個別のニュースに少なからず反応を示してきた。最近ではさすがにこれだけ規模が拡大すると、あからさまに「金を買い増す」などと発言しようものなら、金融市場に混乱を起こすことは避けられぬ、したがってそうした直接的な発言はしないだろう・・・という理解が固まりつつある(・・・って、そういう風に考えているのは当方だけだったりして・・・)。ドル建て取引を基本とする金を買うということは、ドルから金にするということなので、外貨準備の中の米国債や米国住宅債券(機関債)の売りを意味すると受け止められ債券市場が荒れる可能性が出てくる。そうなると金利が乱高下し、NY株式市場もひとたまりもなかろう。今回の上海株発・・・などカワイイものかも知れぬ。現実はどうあれ、まぁそれくらいの推測が成り立つわけだ。この1月に中国では金融政策の方向性を示すとされる「全国金融工作会議」というのが開かれ、温家宝首相が外貨準備の「運用」の“多様性”を検討するのだと自ら語るということがあった。
このときは、正直意外だった。そういうことか!と。「多様性」ばかり気に掛けていたのだが、中国は外貨準備を「運用しようとしている」のだ!と。どうも「中央銀行の資産=格付けが高く堅いもの」という固定観念が働いてしまう我らの感覚は、通用しないのだ!と。それから2月以降のセミナーで人前で話す機会があれば、この話題を入れるようにした。そう、運用ということで全体の利回りを意識するとき、当然資産は“多様化”される。ポートフォリオだから。原油も買えば、メタルも、主要国のみならず新興国(自らが新興国とされているが中国自身はそうは思ってないだろう、今や)の株式も何でも買えるのである。米国債(ドル)に若干のドイツ国債(ユーロ)と英国債(ポンド)その他に金が765トンね、という日本銀行とは違うのだ。
そしていよいよ、そのために専用の運用会社を作るらしいというのが、昨日3月7日の日経夕刊(地域によっては本日8日の朝刊かな?)のトップを飾る記事になったというわけ。
何のことはない昔からサウジやクウェートなどがやってた方法じゃないか。外貨準備でリスクを取る運用はしない・・・という考えは改めようね。これからまた色々変化が出てくるぞ。おもしろくなるぞ!
このときは、正直意外だった。そういうことか!と。「多様性」ばかり気に掛けていたのだが、中国は外貨準備を「運用しようとしている」のだ!と。どうも「中央銀行の資産=格付けが高く堅いもの」という固定観念が働いてしまう我らの感覚は、通用しないのだ!と。それから2月以降のセミナーで人前で話す機会があれば、この話題を入れるようにした。そう、運用ということで全体の利回りを意識するとき、当然資産は“多様化”される。ポートフォリオだから。原油も買えば、メタルも、主要国のみならず新興国(自らが新興国とされているが中国自身はそうは思ってないだろう、今や)の株式も何でも買えるのである。米国債(ドル)に若干のドイツ国債(ユーロ)と英国債(ポンド)その他に金が765トンね、という日本銀行とは違うのだ。
そしていよいよ、そのために専用の運用会社を作るらしいというのが、昨日3月7日の日経夕刊(地域によっては本日8日の朝刊かな?)のトップを飾る記事になったというわけ。
何のことはない昔からサウジやクウェートなどがやってた方法じゃないか。外貨準備でリスクを取る運用はしない・・・という考えは改めようね。これからまた色々変化が出てくるぞ。おもしろくなるぞ!
金に限らず、買いだと思うんですけどね~
何となく振るい落とし?みたいな気がします。
まあ、ここで手を出せる人って確定申告もあるし結構厳しい!ですね。
とか、丁寧な言葉使いにしたらいかがですか?
先生はアマチュアではないのですから。
第一商品は、東京金の取組高が全体で3万枚を超える買い越しになっていますけど、金市場の動向に影響は出るのでしょうか?
株式会社が外資系になり 中国が中華思想で周辺諸国に圧力をかけ始め 米国は多額の借金を返す気がなければ 将来の日本にはなにも残らない