今夜発表される米10-12月期の経常収支に対する関心はそう高くない。赤字拡大は織り込み済みだし、昨日も書いたがフローでは何の問題もないからというのがその理由。経常収支のうち、貿易・サービス収支は月次で報道されているので置いておいて、問題の「所得収支」だが、03年463億ドルの黒字、04年304億ドルの黒字ときて、今回はどうなるか。1-9月期では約4億ドルの赤字になっている。過去10年間で黒字額が縮小したのは98年で42億ドルだった。10-12月期に黒字になったとしてもギリギリでなんとか黒字維持ということになりそうだが、赤字になるとニュース性を帯びてくるのではないか。1989年を境に純債務国に転落している米国だが、所得収支は黒字を保ってきた。債務の拡大は周知の事実なので、仮に赤字転落でも今さら騒ぐこともあるまい、ということか。それでも米国所得収支に見える変化の背景を考えると、無視はできない要素と考える。
結局ここまで金利を引き上げてドル高傾向となるのを容認することで海外から米金融市場に資金を安定的に流入させていたが、そのツケが回ってきたという表現もできる。つまり無理のある政策(金融引締めとドル高)は長くは続けられないということ。日銀の政策転換もそこに影を投げかける。
金価格は自律反発の域を出ず、NYの商いも薄い。方好感の出る材料の出るのを待っている様子。今夜はどう反応するのか。
じつは米国の対外資産と所得収支のグラフを掲載しようとしたが、この欄には載せられないみたいだね。グラフにすると一目瞭然なので、残念。他の媒体に載せましょ。
結局ここまで金利を引き上げてドル高傾向となるのを容認することで海外から米金融市場に資金を安定的に流入させていたが、そのツケが回ってきたという表現もできる。つまり無理のある政策(金融引締めとドル高)は長くは続けられないということ。日銀の政策転換もそこに影を投げかける。
金価格は自律反発の域を出ず、NYの商いも薄い。方好感の出る材料の出るのを待っている様子。今夜はどう反応するのか。
じつは米国の対外資産と所得収支のグラフを掲載しようとしたが、この欄には載せられないみたいだね。グラフにすると一目瞭然なので、残念。他の媒体に載せましょ。