亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

un-charted waters(未踏の水域)

2009年10月16日 22時38分53秒 | 金融市場の話題
ジリ貧状態を続けていたドル円相場が、急反騰を見せている。90円台後半で推移していたが、外出して午後7時台に戻った時にはロンドンに移って91円台を突破。今夜は米対外証券投資(日本時間午後10時)や9月の鉱工業生産(同10時15分)、ミシガン大消費者信頼感指数(10時55分)と為替に関係しそうなデータの発表はあることはあるが、ドル円にはあまり関係ない。昨夜最後に年収460万(46兆円)の家計が900万(90兆円)の支出をしようとしていると足元の来年度予算の概算要求について書いたが、書き込みにもあったが収入(税収)が景気の影響から減って400万(40兆円)になるとの見通しも急浮上。しかるに本日の発表では概算要求が940万円(94兆円)に膨らむ見通しと報じられていた。これに反応したのかぁ。それにしても、珍しく動いたもんだ、ドル高方向に、しかも急激に。この戻りを売りか。ちょうどドル建て金価格がやっと押し目を形成している様子なのだが、そこにドル高円安が被さってきたので、国内価格は方向を決めかねて右往左往という展開になっている。正直言ってこの状態での(この数年の姿での)日本国の予算規模が90兆円に乗るときいて、ナヌ!!だった。どこにそんなカネがあるんだ?と。結果的には年始のオバマ政権並みのマグニチュードでの刺激策になりそうな雲行きだが、ここから紆余曲折もあろうが、この1ヵ月まさに政権は交代したのだと実感。まだまだ日本国は借金できるケンしなさい、と言っているのはスティグリッツ先生だと思ったが、鳩山ブレーンにもそれをそのまま入れて進言した人物がいたのだろうか。誰だか想像はつくが・・・。

何処(ドコ)も、彼処(カシコ)も、そして金相場もun-Charted watersダス。海図のない航海。ボクノマエニミチハナイ、ボクノアトニミチハデキル。この状態、資産家ほど「少し金現物でも買おうか」、という気になるのはムベナルカナ。

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2 コメント

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kitcoのchart (ナニユエ)
2009-10-16 23:11:07
kitcoの緑やら赤、青の線の動きが何やら刺激的。過剰流動性の復活ですか? 日本の財政赤字も流動性の供給につながっていくのでしょう。
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昨日のブログですが (fairlane)
2009-10-17 00:23:28
昨日の先生の文章に「金需要の低迷が言われ、今週末から始まるDewali(燈明祭)と呼ばれる「光の祭典」あるいはヒンズーの正月にもかかわらず宝飾品の売れ行きがサッパリとのニュースがあった。この期間に光輝くものを買ったり贈ったりすると幸福と繁栄がもたらされるとされる」とありますが、たまたま見ましたインドの金投資サイトに、9月のインドの金輸入量は40㌧で8月の20㌧から倍増との記事が出てます。
去年の9月の輸入量は54㌧です

今年の1-8月の総輸入量は81.2㌧
去年は261㌧

こう見ますと、インドでは宝飾需要は低迷だが投資需要が旺盛になってきたのか。それとも高値を見越してスクラップが出なくなったのか

面白くなってきましたね
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