14日にイングランド銀行(英中央銀行)が緊急融資を発表した英中堅銀行ノーザン・ロックでは、取り付け騒ぎが起きている。今朝、何気に見たNHK BSで流れていたBBCニュースでは、30億ポンド(約5000億円)の預金が引き出され他行に移ったとしていた。また、この銀行でネットバンキングをやっている顧客のインタビューを流していたが、引き出そうにもサイトがアクセス不能状態で動きが取れないとこぼしていた。英国はここまで経済運営はうまく行っていた国だった。その国で起きる突然の「取り付け騒ぎ」。いかにもグローバル化されたネット社会の取り付け騒ぎという感じなのだが、もともと住宅信用組合から普通銀行に転換したということから、サブプライム問題での損失を疑われ、資金が取れなくなったらしい。実際はサブプライム関連投資は資産全体の1%にも満たないというから、運用の失敗がなくとも資金繰りに窮した事例が起きたわけだ。もともと預金での調達が少なく、ローン担保の証券での市場からの調達で回っていたことも影響した。しかし、比較的落ち着いた市場環境での取り付け騒ぎは、やはり新しいタイプの金融危機ということか。この取引が始まった当初から当方の頭にあるのだが、ネット銀行などは、要件が重なってしまえば瞬く間にネット上の取り付け騒ぎが起きるわけだが、その時はアクセスを止めることで対応するのだろうか?
金市場はスポット価格は利益確定の売りをこなしながら711~712ドルで推移中。
金市場はスポット価格は利益確定の売りをこなしながら711~712ドルで推移中。
K先生の仰るとおり、ロンドンで新しいタイプの金融危機発生中。ニューヨークがどう動くか分からないが、今夜は注視でしょう。
金価格は順調に上昇で◎。ただし円高も進んでいるようで・・・。
したがってここまでは全て外頼みです。日本は国内企業が牽引した成長でした。スタートの「立ち位置」が異なるのです。
強みは人口の多さ。当分、生活水準の底上げだけで、そこそこの成長はしばらく続くでしょう。問題点も矛盾も、成長することで覆い隠すことができるのです。つまり走り続けるしかない国。しかしこの人口の多さも、仇になる日が来るでしょう。一人っ子政策なるものを目先の対応で採ったばかりに、いびつな人口構成の咎(トガ)が先には待っている。
結局、体制の転換ということになるのでしょう。その辺りは柔軟性はありそうなので、時間をかけながら移行しそうですね。
外資による急激な成長は、確に戦後日本の経済成長とは構造が異なりますね。
中国の全国民が格差無く豊かに暮らせるのは、ほとんど無理に等しいことなのかも知れません。