同時多発テロから13年目の前夜、しかもプライムタイムを使ってのオバマ大統領による演説(国民への呼びかけ)。十分に演出は施されている。シリアでの空爆開始を承認するとともに、実行中のイラクでの空爆を拡大する計画を発表。イスラム国を「弱体化させ、最終的に崩壊させる」とした。いうなれば「イスラム国」への宣戦布告といえる。最近2人の米国人ジャーナリストが殺害されたこともあり、もちろん世論の風向きを読んでのこと。共和党からは弱腰との批判の声が高まっていた。
演説では関係国との同盟関係の構築を説いていた。ところが意思表明演説から1日たって空爆に対する同調の声はあれど現実の作戦に参加となると二の足を踏む国が多いようだ。まず
ドイツは空爆に参加しない方針を早々に発表。及び腰が見え見えだった英国は、結局参加はせずとその後、態度を鮮明にした。ただしオバマ演説の内容には賛意を表明している。英国が参加しないのは、一度は最高司令官(オバマ)の口からシリア攻撃の決断表明がありながら、その後迷走した際に国会でシリアへの空爆は反対が決議されたが、それが効力を有しているとのことらしい。
それにしても昨年夏は英国議会で否決されるや一気に腰砕け状態になったが、今回はそうはいっていられない。中間選挙をにらんでの行動という側面がある。米国の影響力の低下を示す例でもある。もとより空爆だけでは決着はつかず長期化はオバマ政権も覚悟の上。しかし、進展がはかばかしくない場合は、オバマ政権は一気にレイムダック化しそうだ。
演説では関係国との同盟関係の構築を説いていた。ところが意思表明演説から1日たって空爆に対する同調の声はあれど現実の作戦に参加となると二の足を踏む国が多いようだ。まず
ドイツは空爆に参加しない方針を早々に発表。及び腰が見え見えだった英国は、結局参加はせずとその後、態度を鮮明にした。ただしオバマ演説の内容には賛意を表明している。英国が参加しないのは、一度は最高司令官(オバマ)の口からシリア攻撃の決断表明がありながら、その後迷走した際に国会でシリアへの空爆は反対が決議されたが、それが効力を有しているとのことらしい。
それにしても昨年夏は英国議会で否決されるや一気に腰砕け状態になったが、今回はそうはいっていられない。中間選挙をにらんでの行動という側面がある。米国の影響力の低下を示す例でもある。もとより空爆だけでは決着はつかず長期化はオバマ政権も覚悟の上。しかし、進展がはかばかしくない場合は、オバマ政権は一気にレイムダック化しそうだ。