亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ヘッジファンドの買い攻勢

2009年09月03日 17時18分15秒 | 金市場
昨日、NYダウの185ドル安をはじめ株から商品全般が下げに見舞われるなかで金のみ上昇したのを受けここに「ひとつのシグナルと受け止めることもできるだろう」とした。

その約5時間後に早くも動きが出た。といっても、金融低位株乱高下をみて、またぞろ旧投資銀行系が決算対策で次の矛先を金市場に向けるのではないかという想定をもっていただけにすぎない。いわゆる相場の「勘」というやつ。

今朝になりいろいろ調べてみれば、なんのことはない、よく聞く名前が出てきたのでナンダ!アンタダッタノネ!と。

相場も全般手詰まりになるとラスト・フロンティア的なノリで金が買われる可能性もありと思って見てきたが、持続性はトレンドフォロアー(追随買いの順張り組)をどこまで巻き込むことができるのか否かに掛かってくる。ファンダメンタルズを述べれば、インド、トルコの輸入激減で金融マインドを通さないと読めない展開。ただ夏枯れ相場を自然体で950ドルで乗り切ってきた相場は強いといえる。

(給与計算など)米雇用サービスのADPが発表した雇用者数のデータが予想より悪く、ドル安になった、また前日株式市場で流れた金融機関の財務に対する懸念が再び高まり質への逃避から金が買われた・・・・という話には確かにそういうこともあろうが、物理的に資金シフトが見られたのではないか、どこまでモメンタムを得られるかがポイントと答えた。今日明日のNYにて980以上の引値は欲しいところ。明日は雇用統計が控えている。データの結果によっては連休前でもあるし相場は屈折するかも。おもしろくなってきた。

そういえば市場内では中央銀行の買いが入ったとの話もあるが不明。ただし、ここでも最近触れたように、このところロシア中銀が継続的に買いを入れていると見られることから可能性はある。それでも3日の動きはヘッジファンドの買いに主導された値動きといえる。旧投資銀行系のみならず大手銀行もヘッジファンドのようなものだけど。


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2 コメント

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Unknown (まっち=E)
2009-09-04 18:09:07
$1000/oz は超えられないのではと
思いますが、どうでしょうか。
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1000ドル ()
2009-09-05 03:04:46
いま日本時間の3時ですが、NYの一般取引が先ほど終わり、その時間内には1000ドルは超えられなかったですね。しかし、それに本日一日の1000ドル突破の有無に何の意味があるか不明。そもそも期間を指定していないことが質問としてあやふやですね。今夜のことなのか、いずれ、という意味なのか。

この先、永遠に1000ドルは超えられないと思ってるわけですね。

たとえば、そう言われても反論できないですね。議論にならないのです。
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