10万人から11万2千人程度の雇用の増加が市場予想だった8月の米雇用統計。発表された結果は4千人の減少だった。さらに6月は12.6万人から6.9万人へ、7月は9.2万人から6.8万人へ下方修正されることに。もともとフレの大きなデータではあるが、8月の予想値と発表された数値のこのギャップは材料になる。しかも今回のデータには8月中旬以降加速している住宅ファイナンス会社などの人員整理の数値は反映されておらず9月の同じデータの低迷はほぼ確定。こうなると過去2カ月分のデータの下方修正は、今回のサブプライム問題の急拡大以前から雇用環境は悪化していたことを示す、という解釈に傾くことになる。
そんなこんなで、利下げ見通しは更に固まり、景気減速と金利差縮小から為替市場ではドルが売られた。なかでもドル円の動きが一夜で2円以上という波乱。これなどユーロなど欧州通貨を中心にドルがドンドン売られる中で、ドル円だけが平行移動という不自然な均衡状態が長く続いていた、まさにその反動が表れた(不自然さの咎)ものということ。結局ドル円は、戻りの頭が徐々に低くなりながら下落(つまり円高)トレンドという格好だ。
ダウは再び売られ250ドル安、安全資産ということで米国債は引き続き資金を集め上昇。その結果10年債金利は4.368%と4.4を割れてきた。利下げ見通しのなかのドル下落は、金にとって追い風の環境。スポット価格もついに700ドル大台突破。ただし国内価格は円高で相殺ということで、素直にドル建ての上昇を反映できない投資環境。
昨日、500ドル大台突破時に見られた金ETFの増加(相場への影響力)を書いたが、NY証取上場のGLDが7日にさらに7トン増えた。今週に入りなんと約34トン増加したことになる。これなどインフレヘッジに加えドル安ヘッジという側面がありそうだ。8月の金融動乱以降、折に触れ書いて来たが、この経済はインフレバイアスから逃れられなくなっており、将来を眺めれば結局「通貨を薄める」政策が見通せるとなれば、長期投資家の間で急速に金市場への関心が高まるのは当然のことと言えるのではないか。
そんなこんなで、利下げ見通しは更に固まり、景気減速と金利差縮小から為替市場ではドルが売られた。なかでもドル円の動きが一夜で2円以上という波乱。これなどユーロなど欧州通貨を中心にドルがドンドン売られる中で、ドル円だけが平行移動という不自然な均衡状態が長く続いていた、まさにその反動が表れた(不自然さの咎)ものということ。結局ドル円は、戻りの頭が徐々に低くなりながら下落(つまり円高)トレンドという格好だ。
ダウは再び売られ250ドル安、安全資産ということで米国債は引き続き資金を集め上昇。その結果10年債金利は4.368%と4.4を割れてきた。利下げ見通しのなかのドル下落は、金にとって追い風の環境。スポット価格もついに700ドル大台突破。ただし国内価格は円高で相殺ということで、素直にドル建ての上昇を反映できない投資環境。
昨日、500ドル大台突破時に見られた金ETFの増加(相場への影響力)を書いたが、NY証取上場のGLDが7日にさらに7トン増えた。今週に入りなんと約34トン増加したことになる。これなどインフレヘッジに加えドル安ヘッジという側面がありそうだ。8月の金融動乱以降、折に触れ書いて来たが、この経済はインフレバイアスから逃れられなくなっており、将来を眺めれば結局「通貨を薄める」政策が見通せるとなれば、長期投資家の間で急速に金市場への関心が高まるのは当然のことと言えるのではないか。
面白いニュースを見かけたのでリンク貼ります。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=a7HDwx4VrZ1I&refer=jp_commentary
内容を見れば、しばらく住宅市場にマネーが入ってこないと思われます。よく強欲資本主義と言いますが、抑制されバランスの取れた強欲さは組織の中では最強の処世術かと思います。日本でここまでわかりやすい人は嫌われますが、個人的にはグローバルスタンダードな人と感じます。日本人でハゲタカファンドの手法をマネできる人はまだ少ないですが、確実に増えていることを最近実感します。
日銀が短期市場より 資金を取っています。 やはりmoneyが流れない状況 しばらく円高が続きそう。
goldはするする上がりそうに見えますが どちらが強いか? goldのほうが速いかな?
日本人で普通の責任ある仕事をされてる方は銀行で住宅ローン借りられますからね。私たちと重ね合わせてはいけないと思います。
第一アメリカは貯蓄率ゼロの国ですから。
それにしても米国債を買う人の気持ちが分からない。
日本国債買う人も分かりませんが。
米国のFF金利下げが市場折込済みとなり、いよいよ実行されそうです。ここで一番注目されるのは、米国株式が本当にバブルかが試されることです。一時的に米国株価は持ち直すでしょうし、円安にもなるでしょうが、そんなに時間がたたずに再び下げ歯止めがきかないようだと、また利下げして株価も下げていくと言うパターン。実体経済が予想外に強ければ株価は下がらない。
現在、欧州が利上げを見送り、日銀も9月利上げはしない(長期金融政策的に見ると日本経済にとってこれが一番まずい)という世界ドル支え路線。でも欧州はインフレ=政治経済の混乱=が怖いから利上げ見送りをそんなに長く続けられない。日本もこれまでは「アメリカの属国」だったが、民主党へ政権交代にでもなれば即利上げでしょう。
いずれにしても基軸通貨としてのドルは次第に揺らいでいくわけで・・・。
日本ではサブプライム問題が正確に伝えられていないようですが、実質的にヤミ金的性格を帯びた限りなくクロに近い濃いグレーの取引のようです。格付け会社も絡んでるから本当にすごいブラックジョークだと思います。
ウィキペディアのリンクです。
ネット巡回すればもっと悲惨な書き込みもありますけどね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%96%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3
リンク先を見て頂ければわかると思いますが、この問題はサブプライムに限りません。このシステムはアメリカの住宅ローン全般に言えることで、住宅価格上昇神話を信じ切って、評価の上がった土地建物を担保に低利のローン借り換えを繰り返し差額を消費に回してきた日本人には理解できない商習慣がプライムからサブプライムまで一部真面目な人を除いて広く行われてきたと言われているのです。だから、地区連銀総裁も問題の深さに言及するようになりました。この状況は住宅だけでなくその消費を当て込んだ金融取引全般に極度のリスクの低下を促し、それが前回の短期市場の急変動になったと思われます。付け加えるなら、真面目不真面目を問わず、金持ちと貧乏人が同時に窮地に立たされたときどちらがより深刻な状況になるかと言えばご想像にお任せします。ブルームバーグのリンクは金持ちのぼやきに聞こえます。貧乏人など人でないとでも言いたげですが・・・
最後に、週明けからFOMCが話題に上ると思いますが、先生が話題に出した
http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/deea278ca15a59251ffbaf315479ad76
この問題も忘れないでください。市場が敏感になっているので、何が起こるかわかりません。
ホームエクイテイローンのことは知ってました。
サブプライムのことについては日本のサイトではなく米国サイトから直で取ってますが、これ使ってるのはやはりヒスパニック系やいわゆるホワイトトラッシュの人々・・・のようです。
ホームエクイテイローンをどこまで活用してるかはそれぞれでしょうが、そのサイトで見ている限り、早い人はもう損きり終了してます。「痛かったがいい勉強だったよ」なんて記事もよく見ます。
(どこのサイトを見てるかをここで晒すのは勘弁してください。個人的にならいいですが。「いつも」様Mixiやられてます?よろしかったら捨てアド晒しますよ。)
私がいわゆる汚い金貸しの味方をしてけしからん、と思われたかな?私がこの文章読んで思ったのはこの執筆者、リバタリアン思想だな。と。あくまでも自己責任思想です。詳しくは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0
この思想はいわゆるアメリカの”草の根思想”ですからよく見ますよ。日本の政治学は右か左か中道か、だけですから。なかなか理解されませんが。
私はサラ金が死ぬほど嫌いです。利用したこともないし、これからもしないでしょう。
だから勉強してだまされないようにしないと。ちなみに私も貧乏人です。職人ですので。
それでサブプライム問題では私は「いつも」様よりは楽観的です。もちろん米国経済はslowdownするでしょう。ただrecessionにはならないと踏んでます。recessionになるにはまだ時間の猶予があると思います。現物なら安いところを拾うべきですが、先物としてはまだ考慮には入れられないです。
あと中国の米国債売却ですが、これは「チャイナ ポールソン」がいますので、サプライズで売りはしないと思ってます。ポールソンは70回も中国に行って中国財務官僚を育成してます。これもまだ先の話と思ってます。
英語サイトを見てから国内サイトを見ると、妙に悲観的な一面だけが強調されてて驚くことが多いです。やっぱり直に情報は取らないといけないと思いますね。
世界情勢にお詳しい方とやりとりできて楽しかったです。よろしくお願いします。
おわかりでしたか、リバタリアン思想については、必ずしも草の根とは思いたくありません。1980年代から急激に増えてきたと思います。それ以前のアメリカはそこまで踏み込んだ考え方をしていなかったように思えます。そしてこの思想は新自由主義とも綿密に絡まり、オーストリア学派とも深い関係を持っています。破壊的創造を唱えたシュンペーターとも近いのですが、保守的ヨーロッパからの出自とは不思議な気もします。サブプライムについては、MBAの住宅ローン申請指数を見ています。個人的には正直終わったとは言えないと考えています。ここ1・2年の最も過熱した時期の借り換えが低金利期間を終え高金利になるに従い徐々にそれが実体経済に降りかかるのではと思ってます。証券売買している人のブログでは、すでにそんな市場に見切りをつけて他にさっさと鞍替えしている書き込みが多いと思ってます。何となくBRIC'sや中東などのエマージェンシーの話題が多いように感じてます。中国はアメリカがジレンマに陥ってないか気になります。確かに急激に残りを売るとは限りませんし、米国債を売ったとしても結局米株に投資されるならと思えばそれも悪くないと考えないかななどとつまらないこと考えてます。前回の資金吸収ではその額が大きく短期市場が混乱したのでもう少し勉強するかなと思っていますが、何度も行ったのに資金吸収の荒っぽい手口と特別国債発行からあまりに短期でファンドを立ち上げるところを見ると、ファンド運用術を教えていただけじゃと勘ぐります。ただ、結局は市場が答えを出すのであくまで、不確定要素として取り上げてみました。前後つじつまが合いませんが、最後にまたリバタリアン思想です。ご指摘のように草の根思想との意見には残念ながら賛同せざるを得ません。市場を動かすほとんどの人がこのような思想の持ち主なのは厳然とした事実でその餌食(略奪的融資や創造的破壊などの)となりたくなければ、fairlane様のように自分で勉強して身を守らなくてはなりません。自身も足りない頭で勉強してます。最近、知恵熱気味で発泡酒がうまくないのです。(苦笑)こちらこそよろしくお願いいたします。最後にK先生、恐れ多くもいろいろと感謝感激です。
リバタリアンについては、よく考えてみるとこのブルームバーグの人は当てはまらないですよね。これはそれを装った強欲の思想でしょうね。
私のリバタリアン観はこの理解です。
http://www.soejimatakahiko.net/nlm/20.htm
これなら草の根思想でしょう。
ウィキペディアは変な説明のことも多いですよね。
2chで「ウィキペディアはソースにならん」という書き込みをよく見ますが、その通りだと思います。
私の職業分野の説明でも間違えてるところがあります。やったことのない素人の説明です。
それにしても博識ですね。私など、先物では「その場その場で適当に絵を描いていく」タイプなのでそこまで考えていません。ですので「その他の雑酒2」を毎晩おいしく飲んでますのでメタボです・・・
確かに仰るとおりです。参考までに提示したまでですが、ブログ巡回するとサブプライムについては慎重に見た方がいいという意見が多数を占め、しかも論理的な点が多かったため紹介したまでです。
その他雑種2ですか・・・ホッピーとかわらないので、ホッピー楽しんでます。ときどきホワイトリカーで貧乏学生時代の仲間と飲むのですが、実際はいいちこレベルじゃないとつらいですね。博識とのご指摘ですが、恐れ入ります。酒の肴ですよ。
話は変わりますが、ユーロプレミアムが囁かれています。ロンドン短期市場の変調ですが、いまだに戻らないようで、何らかの不安要素があるようです。ザクセン州立銀行が飛んでますが、他の金融機関でも何らかの損害とそれを隠す工作が為されているとの噂もあります。こうなると、資金の逃げ場がなくなり「金」に集中する可能性が出てきたとのコメントも出ているので、正直その時が来ちゃったのかなとも思います。K先生も同趣旨の話をしていましたが、もしそれが来たなら相当ヤバイと思いますが、そのあたりどうお考えなのでしょうか?お聞かせ頂ければ幸いです。