亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

5%、71ドル、850ドル

2006年04月14日 08時14分36秒 | 金融市場の話題
いま朝の6時前、珍しく朝一の更新。昨夜は仕事以外で懇意にしている人物が、サイト関係のデザインを手がけていることが最近判明し(?)、このブログもそろそろ1年になることもあり手を入れようかとの思いから、具体的な話を聞くことにした。サイトの立ち上げやメンテナンスについて、知識のある人にとっては当たり前の話なんだろうが、いろいろと知らない話もあって興味深かった。・・・で、打ち合わせが終わった後に流れた店で飲んだ日本酒がすばらしく、、ついつい飲みすぎてしまい、日頃の寝不足も手伝い、更新のままならない状態に・・・・。

さて、米長期金利が5%突破。先週の土曜日に「来週は債券市場(金利)の動向が関心事になること必定」としたが、あっさり5%を超えてきた。いよいよ長期金利が動き出したことで金融経済環境が変わり次のステップへということに。米国の住宅関連のデータに、ひいては個人消費にどう響くか。すぐに影響が出るわけではないが、好調に終わった1-3月期から波乱の4-6月期になりはしないか。5月10日のFOMCは見ものだね。

それとWTI原油の引けは一応69ドル台になっているが、時間外取引で71ドル台まで見た様子。こちらも上値を突破してきている。このタイミングでガソリンが上げってきているのも、米個人消費を見る上でポイントになりそう。発表された3月の小売売上高は堅調だったが急な悪化はなくとも影響は避けられないのではないか。

GFMS(ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシィズ)の需給データの内容は、やはりここまでの投資需要の拡大と、これからの拡大見通しが焦点となっていた。投資マネーの流入が今後も続き、結局1~3年で850ドル突破の可能性とのこと。以前の同社からは考えられないほどの大胆な内容といえる。まずは金融市場を基点にして金市場を見てきたものとしては、今回のレポートの視点は、そうでしょ、そうでしょ、といったところだ。前にも書いたが、これまでの金融市場の拡大ペースを考えると、金市場はあまりに小さい。いまは年金などの機関投資家の新規参入が話題だが、ちょっと金でも買ってみようかという個人の行動が広がると大きなうねりになる。それがコイン1枚、ETF1単位であれ、草の根的な動きは市場を変えてしまう。

本日は西へ移動。

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3 コメント

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米赤字悪化の半分は原油高要因=生産、消費国双方が是正を―IMF (いつも拝見しております)
2006-04-14 12:01:34
今朝の時事ネタです。



記事の中に

・・・IMFによれば、原油高で潤った産油国のオイルダラーは米国債購入などの形で米国に還流。・・・

の一文を発見!



ドルの強さと恐ろしさを感じました。



つまり、WTIが70を超えてさらなる伸張を見せたとき、

米ドルには還流という大技があるが、日本にはないという事実。

今年1月の貿易赤字が頭をよぎります。



しかし、これでUSD/JPYの往来相場に理由付けができます。

たぶんWTIの状況を見守っていたのではないかと思います。

そのため、油が上にいけばドル高へ下ならレンジということになるかと・・・

少し気がつくのが遅かった・・・今回ばかりは・・・

ただ、まだ、動き始めですね。



相場はわかりません。個人的な推測にすぎません。
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JGBとT-Bondの対決 (いつも拝見しております)
2006-04-15 00:02:40
どっちが先に買い手がつく(相場が安定する)か?



外為市場も含め原油や金、株にありとあらゆる金融市場が面白くなってきそうですね。

こんな事書くと結構動かないときが多いのですけどね。
返信する
JGBの適正水準 (いつも拝見しております)
2006-04-15 16:29:23
たびたびすみません。



そういえば、まだ解除して間もなかったですね。

出口論が消えてしまいましたが、金利市場では今その結論を導き出す作業の真っ直中。

今後が見物ですね。



市場を力で押さえつけたその反動がどれほどかを・・・





円安になれば確かに輸出による収益に貢献しますが、それ以上に原油(素材)価格が急騰すればどうなるか?





そしてドルの魔力の大きさがどれほどかを・・・



今後の見物が増えてきました。
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