亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

視点の違い

2006年12月22日 23時46分58秒 | 徒然(つれづれ)
いわゆる日記のノリになるが、本日は夕刻、業界の忘年会に顔出しさせてもらった。いろいろな方々と話をしたが、今週月曜日18日にBlooombergTVに収録で行ったとき担当のキャスター氏とともに取材で同席されたS記者と会場でバッタリ。初対面の先日にピピッとくるものがあったのだけれど、本日は立食でワインを飲みながら彼から聞いた話は面白かった!。まさに“Interesting!”刺激的だった。金市場について当方が「机の上の話だけでは相場は見えないことも多い」ということをホザイタことを切っ掛けに、「そうなのです現場を見ることが大事ですね」と始まった彼の話は、最近漁獲規制で話題のミナミマグロの話題からノロウィルスへと広がった。水産大国日本という認識が我らにはあるが、もうとっくにそんなことはないらしい。最近のマルハとニチロの合併話も国際的な生き残りをかけた経営統合ということ。彼によるとモンゴル籍のマグロ船が太平洋で操業しているとのことだった。しかしモンゴルのイメージは砂漠であって、そのどこがマグロなのかと?思うよね?そこがポイントで日本や台湾の企業が漁獲枠を買い漁る結果、海のないモンゴルに所属するマグロ船が出現するらしい。。。。

なるほどと思ったのが、足元のノロウィルスの流行に関する報道。朝日など国内メディアの多くが、ノロウィルスの流行に関連して「生牡蠣」がもともとウィルスを保有していることが多いことから一般消費者に敬遠され、価格が暴落して、その結果生産者が窮地に立たされているという点に焦点を当てていると。彼のいうところでは、実際に市場に出回る牡蠣でウィルスがある可能性のあるものは25%程度だそうで、それらのほとんど全てが過熱用として出荷されているらしい。つまり生食用として市場に出回っているものはノロウィルスの心配がないという。ところが最近の報道は、牡蠣の全てが危険というふうなもっぱら担当記者の先入観に主導される形で報道されており、ミスリードではないかと。もともと水温が20度以下にならないと生育に問題が出るらしいのだが、今年は暖冬でそもそも問題を抱えているところに、今回のウィルス騒ぎ。深刻なのは(価格の暴落もそうだが)来年の“タネ”になる稚貝が育たないことであって、そのことの方が生産者には深刻なんだそうな。

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2 コメント

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水産ネタ (いつも拝見しております)
2006-12-23 09:06:11
お疲れさまです。

こんなのどうですかね?
http://www.darwin-movie.jp/
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知りませんでした ()
2006-12-23 22:30:22
これは知りませんでした。考えさせられる話のようで・・・。
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