亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

見かけ倒しのトランプ劇場、大山鳴動して、鼠(ねずみ)一匹

2018年06月12日 23時04分21秒 | 国際情勢
「市場の関心は、本日日本時間の午前10時から開催されている米朝首脳会談に移っている。ただし、この会談も国際政治の上では重大イベントではあるものの、会談が決裂し両国関係が以前のように非難合戦から米国による北朝鮮空爆を危惧させるよう事態に進まないかぎり、当面の国際金融市場への影響は限定的なものとなりそうだ」 ・・・・・というのは、今朝書いた市況分析の抜粋だが、結局、米朝会談は、見かけ倒しの“拙速” . . . 本文を読む
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足元の景気の良さが、“いがみ合い”の影響を消しているが・・・・

2018年06月11日 14時55分13秒 | 金融市場の話題
G7サミットについては、貿易を巡り米国とそれ以外が対立するという予想通りの展開となった。金融や世界的な景気への心理的影響を考え、議長国のカナダをはじめ日欧は何とか協調を演出しようと試み、事実、それは曲がりなりにも成功したかに見えた。しかし、閉幕から3時間後のトランプ大統領の(衝動的とも思われる)ツイッター発言で日米欧と米国間の「亀裂」を改めて印象付けた。前週のG7財務相・中央銀行総裁会議で見られ . . . 本文を読む
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困ったもんだ

2018年06月08日 00時06分58秒 | トピック
7日はECBのブラート専務理事をはじめECB理事でもあるドイツ連銀のバイトマン総裁や同じく理事のオランダ中銀のクノット総裁のタカ派発言を受け、ユーロが反発、底打ちの気配。ドル指数(DXY)は、反落か?もっとも、バイトマン、クノット両総裁ともに、もともと量的緩和策には懐疑的なタカ派で知られるだけに(南欧に比べ北欧の中銀はその傾向が強い)、プラート発言に対する市場の反応のほうが強かった。なぜなら専務理 . . . 本文を読む
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今週末から続く主要イベントを前に全般的に模様眺め

2018年06月06日 23時26分43秒 | 金市場
今週末から1週間の間に控えるイベントを前に、市場横断的に様子見的な相場展開が広がっている。引き続きNY金は、ドル指数(DXY)の上下動に沿って狭い範囲で1300ドル前後をホバリング中。債券市場もイタリアの政治危機に際してリスクオフから米国債が買われ、長期金利は3%割れに至ったが、その後2.9%台で滞留した状態となっている。株式市場ではナスダックが一人気をはく状態で、過去最高値を更新、やはりアップ . . . 本文を読む
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どう転ぶか不明の地政学リスクが存在する中での難しいFOMC

2018年06月05日 23時15分34秒 | 金市場
週明けの金価格は、ほぼドル指数(DXY)の動きに沿うような形で上下動している。イタリア政局も連立政権発足で一応落ち着きを取戻し、ユーロは対ドルで反発。金市場参加者とくにファンドが注視するドル指数(DXY)も昨年7月以来の高値水準となる95ポイントから93ポイント台半ば(93.66)まで低下。それでも週明けは終値で94.19と、高止まり状態で反落の気配はなし。 利上げが確実視される連邦公開市場委員 . . . 本文を読む
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米5月の雇用統計、利上げの加速に踏み切らせるには材料不足

2018年06月04日 18時31分51秒 | 金市場
先週末の5月の米雇用統計。失業率は3.8%、(非農業部門)就業者数が、前月比22万3000人増というヘッドラインを見て、まず労働参加率は、どうなったのかということを思った。失業率4.5%は、ほぼ完全雇用とFRBが言い始めて久しい。失業率が4%を下回っても、まだこんなに就業者が増えるんだという印象の結果といえる。就業者数の増加の市場予想は18万8000人。自分の知る範囲でJPモルガンの25万人増予 . . . 本文を読む
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