おそらく意外高というのが13日のNY金の上昇だろう。きのうここに、前日まで2週にわたり、おおむね1750~1770ドルの狭いレンジ内の取引に始終してきた金市場について、「インフレ加速観測は、FRBをして金融政策の引き締め方向へ転換を早めさせるとの見方(金の売り要因)がある。一方で、そもそもインフレの高まりは金価格のサポート要因との根源的な解釈が交錯する。それが価格のこう着状態として現れている」と書 . . . 本文を読む
金価格のこう着状態が続いている。12日もアジア時間からロンドン、そしてNYの時間を通して前日の終値(1755.70ドル)を挟んだ値動きで、1750.50~1770.00ドルのレンジをおおむねマイナス圏で推移し、3.60ドル高の1759.30ドルで終了した。
ここにきて天然ガスや原油などエネルギー価格高騰によるインフレ懸念の高まりが金市場に微妙な影を落としている。もともと新型コロナ禍からの経済回 . . . 本文を読む
週明け11日のNY市場はコロンバス・デーの祝日で債券市場が休場だった。先週末までの値動きが米長期金利の方向に支配されていたことから、債券市場が休場ということで、狭い範囲のレンジ相場だったが、そこは為替が動いた。主要通貨に対しドルが上昇、ドル指数が一時94.4まで水準を切り上げたことが、金の売り手掛かりとなった。ドル指数は前先週末に95.504と1年ぶりの高値を付けている。前週末8日発表の9月の米雇 . . . 本文を読む
さて9月の米国の雇用統計の発表日となった。メディアの中には今回の発表を何か特殊なイベントのような扱いをしているところがある。確かにタイミングとしては、秋になれば・・・雇用も加速するはずという期待がこの夏といっても初夏の頃には高まっていた。そもそも連邦政府による失業手当の割増し給付が手厚すぎて労働意欲を削いでいるとのことで、9月6日に終了すれば、働き手は戻ってくるというのが一つ。さらに新学期が始まる . . . 本文を読む
昨日は米国のマージンデット(証拠金債務)つまり信用買い残が8月末時点で過去最高を更新し9115億ドルと日本円換算で101兆円まで膨らんでいることを最後に取り上げた。その上で回転が利いている内はいいが、上昇が止まるとその重さが意識されるとした。7日のNY株は、NY時間外で長期金利が上昇(一時1.573%)、NY早朝の同じく時間外にWTIが一時79.78ドルまで買われ2014年11月以来の高値を記録す . . . 本文を読む
本日はまず昨日詳しく書いた米国のdebt ceiling (債務上限)の話から。現地10月5日の米CNBCの番組に出演したイエレン財務長官が、議会が18日までに債務上限を引き上げられなければ「米経済がリセッション(景気後退)に陥る可能性がある」と警告しました。以前は、とんでもないことが起きるというニュアンスで語っていたので、ややトーンダウンという感じだが、18日というのは、多少の余裕を持っての期限 . . . 本文を読む
週明けのNY市場は再びリスクオフセンチメントに覆われることになった。株式の下げが拡大した。売り材料は複合的だが、午前の早い段階でWTI原油が約7年ぶりの高値となる
78ドル超まで買われたことだろう。原油が上がるとエネルギー関連が上昇し株高というケースが多い米国株だが、インフレ懸念を高め長期債金利を押し上げ、ハイテク株主導の下げ相場が広がることになった。先週の議会証言でパウエルFRB議長も指摘したよ . . . 本文を読む
先週は四半期末の9月30日にNY金は34.10ドル高で節目の1750ドルを上回って引けたことが目に付いたが、米長期金利(10年債利回り)が低下し、ドルインデックスもそれにつられて低下する中で水準を切り上げたものだった。ダウやS&P500種の下げも大きい中でのことだった。
この上昇に関連した話題から始めるなら、週末10月1日の引け後に米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した9月28日時点まで1週 . . . 本文を読む
結局、月末および四半期末最終日となった9月30日のNY金は反発となった。前日まで直接的な売り材料となっていた米長期金利の上昇が一服となり、約1年ぶりの高値水準に達していたドル指数(DXY)も軟化。NY時間に始まった買い優勢の流れが、終盤まで続くことになった。
アジアからロンドンの時間帯は目立った動きなく、6カ月ぶりの安値水準となる1720ドル台半ばを中心に横ばいの動きとなっていた。動きが出始めた . . . 本文を読む