エレクトリック・レディ・ランド

2005-02-19 11:10:21 | 音楽
 このブログの名前のもとになった、ジミ・ヘンドリックスのアルバムのタイトルです。他には「週刊初潮」、「男の穴」、といった候補がありました。名前はおちゃめなのに内容は硬派、というのが一応のコンセプトです。
 
 ジミ・ヘンは、確か中一の時に知りました。その頃からロックを聴き始めて、うん十年後の今ではCDが千枚くらいあります。たいした枚数ではありませんが、私は実際に聴くCDしか持たない主義なので。5割がロックで、4割がジャズ、残りが現代音楽、クラシック、それにアニメと演劇関係、といったところでしょうか。ジャズを聴くようになったのは、ジミ・ヘンは早死にしなければ、マイルス・デイビスと共演するはずだった、と聞いたのがきっかけでした。
 
 ジミ・ヘンはドラッグ漬けの生活を送った末に死んだ、と思っている人が多いかもしれません。彼の独創的なギター・プレイを、ドラッグ体験と結びつけて考える人もね。でも、ジミ・ヘンが生きていた60年代と今を比べると、今の方がずっと、ドラッグが社会に蔓延しています。昔は社会からドロップアウトした人たちがやるものでしたが、今では老若男女、あらゆる種類の人に広まっています。日本の中高生がやっているくらいですからね。それなのに、ジミぐらいに、音を聴いてすぐその人とわかるような強烈な個性をもった新人が、出てきません。ということは、ジミの音楽は、ドラッグによるものではなく、まさにジミだからこそ生み出せた、としか言いようがないのではないでしょうか。
 死後30年以上経っても、彼はひとりなのですね。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする