奨学金

2005-03-16 19:16:23 | Weblog
 春だねえ。春になると、「進路」ということについて、考えてしまう。

 「中学に入ったら、学費は奨学金でまかなうようにする」、と親に言われたのは、私が小学5年か6年の時。ものすごくショックだったし、イヤだったなあ。うちって、そんなに貧乏だったのか、これからは、お金を節約しなくては、と、強烈に思い込みました。お金を節約するということは、時間や手間を節約するということとイコールです。奨学金の話は結局実現しなかったけれど、その時の意識だけはずっと残っていて、本当に自分がやりたいことかどうか、ではなく、手っ取り早くできることかどうか、が、今だに私の行動を決める時の基準になっています。

 なんでうちの親はあんなことを言ったのか。子供の自立心を育てようとでも思ったのか。本当に貧乏ならともかく、自分の子供のしあわせが大切なら、軽々しく「奨学金」という言葉を口にするべきではない。学校を卒業して社会人になったのに奨学金を返さない人が大勢いて、その合計は巨額になる、という記事を読んだことがありますが、子供本人ではなく、親が奨学金の利用を決めているのだから、そうなってしまうのは当然です。ていうか、奨学金は返すものだと知らされなかった人が大勢いる、ということなのかもしれませんね。
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