わたしの「エコーズ」

2005-03-28 08:12:59 | 音楽
 中学の頃
 ピンク・フロイドの
 20分を超えるこの曲を
 よく聴いていた
 真昼間
 カーテンを閉め切り
 勉強机に突っ伏して

 始まりは
 途切れ途切れの
 エレピの音から
 わたしの中に
 海ができて
 命が生まれる

 3分たつと
 ようやく弱々しいボーカルが
 人の誕生を告げる
 
 でも
 だんだんにそれは
 バックの音に呑み込まれて
 11分過ぎには
 完全な混沌が訪れる
 人を超越した存在がもたらした
 ひとつの終わり

 復活を告げるのは
 16分のオルガンの旋律
 秩序が生まれ
 18分にはギターのリフがはじけて
 再び歌が始まる

 でも22分
 全てはまた
 混沌に包まれる
 果てしのない繰り返し
 わたしはここにいながら
 ここにいない

 何年もたってから
 この曲の訳を読んだ
 アホウドリが空を飛び
 世界は決して
 崩壊しない
 
 「エコーズ」の終わり
 
 ロジャーのばか


(初台のDOORSで、マグノリアを観ながら、これを考えていました。彼女たちのライヴが退屈だったのではありません。わたしのイマジネーションを刺激したのです。その証拠にこれを書いているあいだ中、わたしの頭の中ではマグノリアの音がずっと響いていました。歌詞を思い出せないのが残念です。・・・・・そうだ、思い出せないのなら、わたしが作詞しよう。作詞しよう、作詞しよう、作詞・・・・・・・・・。)



 
 

 
コメント
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